追い込んだ!ダウン奪った!粟生文句なし!
粟生が新チャンプ!涙の絶叫「ありがとーっ」
徳山に並んだ!長谷川1回TKOで8度目防衛!
【粟生新王者!】24歳の伸び盛りが老練な32歳のラリオスを圧倒した。12回終了のゴングを聞いた粟生は「勝ちを確信して力が抜けた」と倒れ込んだ。大差の3―0の勝利が場内にコールされると号泣。あこがれの緑のベルトを腰に「格好良かった。重かった」と感激に浸った。
昨年10月には4回にダウンさせながら、判定負けした因縁の相手に圧力を続けた。左ストレートが有効で序盤から優位に立つ。6回からは王者が接近戦を仕掛けてきたが「下がったら流れが変わる」とセコンドの指示に反して応戦。攻撃的な姿勢で相手の出足を止めた。12回には右フックで相手をぐらつかせた上で追撃し、ダウンを奪う場面も。「すべてを把握しながら冷静にできたことが勝因」と胸を張った。
千葉・習志野高時代には史上初の「高校6冠」に輝いた。抜群の間合いで放つパンチは大きな武器ながら、元世界スーパーライト級王者で帝拳プロモーションの浜田剛史代表は「今までは相手の力を利用したタイミングのボクシング。そこからの脱却が長年の課題だった」と語る。粟生も「下半身と連動したパンチ」を目指して走り込みや打ち込みをこなし、持ち味のスピードに力強さが加わった手応えがあった。
最後まで自らが前に踏み込む姿勢を貫き、2度目の挑戦でついにつかんだ世界タイトル。「すべてにレベルアップしたい。まだ強くなる」と飛躍を期した。
2009年3月12日のニュース
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