田淵幸一氏 近本の三盗はまさに今季の阪神の“真骨頂” 短期決戦は走塁でも流れが変わる

[ 2025年10月16日 05:30 ]

セCSファイナルステージ第1戦   阪神2―0DeNA ( 2025年10月15日    甲子園 )

<神・D>6回、三盗を決める近本(右)(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 【田淵幸一 視点】32分の2。今季盗塁王の阪神・近本は、32盗塁のうち「三盗」は2個しかなかった。6回1死二塁。それだけにDeNAバッテリーは無警戒で、打席の森下に集中していた。近本はその隙を突いて森下の初球にスタート。短期決戦は投げる、打つだけではない。一つの守備や走塁が流れを変える。特に今季の阪神はシーズン100盗塁がリーグ最多で、57失策は最少。走力と守備力を武器にリーグを制覇した今季のチームの真骨頂ともいえるビッグプレーだった。

 走者が三塁に進んだことで森下は狙いが定まった。相手内野陣は前進守備。ヒットゾーンが広がる中で、犠飛もイメージしながらセンター中心に強い打球を打つことを意識していたはず。3球目は外角高めのツーシーム。強い打球を打つにはおあつらえ向きのコースで、見事に決勝打を中前に運んだ。

 ここぞ、で1本が出た阪神に対し、DeNAは7回まで毎回の12残塁と拙攻だった。好調の4番・筒香は1打席目から2四球に右前打。しかし後ろを打つ牧が5回まで3度の得点機で全て凡退した。左手親指を手術して故障明け。もちろん完治しているだろうが、無意識に右手で押し出すようなスイングになっているのかもしれない。結果、ボールを捉えきれずにファウルが増える。今後も筒香が勝負を避けられるケースは出てくる。牧の奮起は必要不可欠だ。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

「DeNA」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年10月16日のニュース