来年のWBCはネット独占配信の衝撃 ストリーミングは黒船 小林至氏「スポーツコンテンツ市場の転換点」

[ 2025年9月1日 15:18 ]

次は地上波で見られない?…WBCで優勝しトロフィーを掲げる大谷(撮影・光山 貴大)
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 東大卒の元ロッテ投手で、ソフトバンクの球団幹部を経て現桜美林大教授の小林至氏(57)が自身のYouTube「小林至のマネーボール」を更新。転換期を迎えている日本のスポーツ中継の在り方について解説した。

 来年の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本国内での放送が、米動画配信大手・ネットフリックスの独占配信に決まり、衝撃を与えている。

 小林氏はストリーミング(ネット配信)は「黒船」と表現。「日本が、世界のコンテンツマーケットはこうなっているのだと理解する時期」と続けた。

 日本のプロ野球のコンテンツホルダーはNPBと12球団。WBCのコンテンツホルダーはMLB。コンテンツの価値を高めるにはどうするかを考えたとき、MLBはストリーミングに舵を切った。

 世界規模のスポーツコンテンツは今やほとんどがストリーミング中心。地上波では放送されない。

 ただ、今回のWBCでネットフリックスが日本の地上波放送局に同時中継という方式で再販する可能性もある。

 サッカーのW杯やテニスの四大大会など国民の利益と判断して海外では国が補填して“国営放送局”に再販される例はあるが、税金が使われるために反発も想定される。

 小林氏は「スポーツは感動がビジネス。お金の話ばかりになると感動が薄れてスポーツの価値が下がる恐れもある」と指摘した。

 負担を強いられる視聴者がシラけて離れることもあるが、需要と供給。前回、日本で5000万人とされたWBCの視聴者が、今回2000万人になったとしてもネットフリックスからすれば加入者が1000万人増えれば元が取れるな、となる。

 小林氏は「視聴者がどう判断するか」とし、「世界の潮流に日本がどう立ち向かうのか。スポーツコンテンツ市場が変わっていく転換点、出発点」と結論づけた。
 

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