韓国の球宴はファンフェス? 観客の約7割が女性ファン チームにとっては大事な休息期間

[ 2025年7月1日 11:00 ]

昨季の球宴でキングコングに扮して打席に入る元西武のデビッド・マキノン(サムスン・ライオンズ提供写真)
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 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】

 NPBの今年の球宴「マイナビオールスターゲーム2025」は1日にファン投票の最終結果が発表され、23日に京セラドーム大阪、24日に横浜スタジアムで開催される。

 一方、韓国・KBOリーグのオールスター戦は今年オープンした大田(テジョン)ハンファ生命ボールパークで12日に1試合のみ行われる。

 セ・リーグ、パ・リーグで戦うNPBに対し、1リーグ制のKBOは10球団を「ドリーム」と「ナヌム(分かち合うの意)」の2つに分けて対戦。チーム分けに特に意味はなく対戦の目新しさもないため、「真剣勝負」はあまり見られない。「ファンフェスティバル」のような雰囲気だ。

 打者、投手が仮装や小道具を手にして打席、マウンドに登場、またダンスを披露することも少なくない。そのテーマは自身のニックネームや似ている有名人にまつわるもの、話題の出来事のパロディなどで元ネタを知っているファンにウケている。

 5回終了後にはグラウンド上で人気アーティストのライブを実施。一、三塁の観客席の応援ステージにはウォーターガンを設置し、得点時などには大量の水が噴射されファンはずぶ濡れになって盛り上がっている。

 オールスター戦を主催する韓国野球委員会(KBO)は昨年の球宴の性別、年代別の前売り券販売結果を発表。最も多かった層は20代女性の39・6%で、全世代での男女比では男性31・2%、女性68・8%と女性が約7割を占めた。

 公式戦とは違った選手の素顔が見られるというのがKBOオールスター戦の特徴。試合前のイベントや場外の展示物、フォトコーナーなども華やかでそれを楽しみたいと思うファンに支持されている。

 選手も自分の子供をベンチに入れ、イベントに参加させるなど終始リラックスした様子だ。またオールスター戦の前後は選手、チームにとって大事な「休息期間」でもある。

 今季のKBOリーグはオールスター戦を含む6日間で公式戦を休止。現場からの要望で昨季の4日から2日増えた。現在首位のハンファを率いる金卿文(キム・ギョンムン)監督は「故障を抱えている選手にとってオールスターブレークは助かる」と話す。

 下位チームは球宴期間を境に先発ローテーションの組み換えや起用法を整理するなど、後半戦への巻き返しに向けた再整備のタイミングとして重要視している。

 また日本人コーチの中には2、3日の休暇を利用し、球団の許可を得て家族のもとへ一時帰国するケースもある。オールスター戦自体は1試合だが「オールスターブレーク」の6日間はそれぞれに意味のある期間となっている。

 KBOオールスター戦のファン投票は先月23日に結果を発表。約179万票を集めたハンファの抑え投手、プロ3年目の金瑞鉉(キム・ソヒョン、21)が最多得票数で選ばれた。

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