オイシックス・黒羽根バッテリーコーチ 新天地の新潟でもドラフト目指す若手に熱血指導

[ 2025年6月17日 06:16 ]

真剣な表情で捕球練習を見守る黒羽根コーチ
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 イースタン・リーグ参加2年目のオイシックス新潟アルビレックスBCで、今季から加入した黒羽根利規バッテリーコーチ(38)が本紙のインタビューに応じた。DeNA、日本ハムでNPB通算361試合に出場した経験もある男は、ドラフト指名を夢見て汗を流す選手たちを熱血指導。理想の指導者像や“かぶり物”で指導する理由などを語り尽くした。(取材・山田 忠範)

 ――改めてオイシックスに入団するきっかけは?
 「最初は野間口さん(現チームディレクター兼ヘッドコーチ)に連絡をいただいた。独立リーグでは(21、22年に)栃木でもコーチをやらせてもらっていて、新潟に来た時はあいさつさせてもらっていたので、そのつながりもあって連絡をいただけたのだと思います」

 ――これまで新潟という土地に縁はあったのか?
 「ベイスターズの時は試合で来ていたので、全く知らない場所ではないです。でも、年に1試合か2試合しか来なかった。がっつり新潟を知っていたわけではないですね」

 ――新潟の印象は?
 「一番は空気が奇麗。あとは田んぼが多い。この球場(ハードオフ新潟)も自然の中にあるので、凄く雰囲気は好きです」

 ――そんな環境で、ドラフト指名を目指す選手が頑張っている。
 「古巣の栃木も何人かプロに輩出している。やっていることは似ているんですけど、今回(のオイシックス)はプラスアルファ(イースタン・リーグに参加していること)で勝ちにいかないといけない。野間口さんも(監督の武田)勝さんも“勝ちにいく”と言っているので」

 ――そのためにどんな指導を行っている?
 「投手と捕手以外の選手たちともコミュニケーションを取るようにしています」

 ――かぶり物も活用している。
 「ただ、かぶっているのではなく、話しやすい環境をつくるために利用しています。距離が近い方が“こういう時は、どうすればいいですか?”と相談しやすいと思う」

 ――現在はネットで情報があふれている。
 「良くも悪くも情報が多く、YouTubeから知識を得る選手も多い。でも、それが正解か分からない。個々に合った指導法は必ずあるし、それは僕たちが伝えていかなければならないと思う」

 ――指導で気をつけていることは?
 「すぐに“こうだよ”とは言わない。関係性を築いて、向こうから“今、どうなってます?”と言ってくるのがベスト。その方がアドバイスも入りやすいと思うし、そういった状況が増えてくればいいと思います」

 ――選手の助言が欲しいと思っているタイミングを見逃さないためには、どうする?
 「わざと近くに行って、ちょっかいを出したりしますね。雑談から“バネさん、実は…”というところまでいけば、自分が思っていることを伝えます。だから、距離の詰め方も大事だと思います」

 ――イースタン・リーグ参加1年目の昨季は41勝79敗6分けの最下位で大敗も多かったが、今季ここまでは22勝35敗ながら接戦が多い。
 「負けても内容がある試合は多い。選手にとってはドラフトに指名されることが大きな目標だけど、一番は後悔してほしくない。仮に指名されなくても、“俺はここまでやったんだ”と誇れるぐらい野球に向き合ってほしい。それに対するサポートはいくらでもするし、いつまでも付き合います」

 ◇黒羽根 利規(くろばね・としき)1987年(昭62)6月2日生まれ、神奈川県出身の38歳。日大藤沢から05年高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)に入団。17年途中にトレードで日本ハムに移籍。20年限りで現役を引退するまでNPB通算361試合に出場し、打率・214、6本塁打、50打点。21年から2年間はBC栃木、今年からオイシックスでバッテリーコーチ。1メートル79、92キロ。右投げ右打ち。

 ○…オイシックスナインにトレーニングの知識だけでなく“厳しさ”も植え付けるため、こちらも今春に就任したのが大迫幸一トレーニングアドバイザー(71)だ。西武、ロッテでトレーニングコーチなどを歴任し、西武時代からの縁で現在も中日・涌井のオフの自主トレを担当。何人も一流に成長する過程を見てきただけに、自軍選手について「熱意はある。意欲もある。ただ、それが薄い。“厚さ”がない」と物足りなさを感じている。「誰かが厳しく言わないと」という使命感で、時には心を鬼にして選手に厳しい言葉を投げかける。「チームとしてはまとまりがあるし、いい試合が多い。だからこそ、個々の意識が変われば、もっともっと強くなる」と強調していた。

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