オリックス・九里 感謝の移籍後初勝利「健矢がいいリードをしてくれた」 多彩な変化球で日本ハム打線手玉

[ 2025年4月6日 05:45 ]

パ・リーグ   オリックス11―1日本ハム ( 2025年4月5日    エスコンF )

<日・オ>8回、田宮を三振に仕留め雄叫びあげる九里(撮影・高橋 茂夫)
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 タフネス右腕の持ち味が凝縮された106球だった。オリックス・九里が8回5安打1失点の好投で、移籍後初勝利。チームの5連勝と、10年以来15年ぶりとなる開幕から3カード連続の勝ち越しをもたらした。

 「試合全体を通して(若月)健矢がいいリードをしてくれた。早い回で点も取ってくれて、守ってくれて、野手の方に感謝です」

 初回から3点の援護を受け、自身は多彩な変化球で相手を翻弄(ほんろう)。2本の内野安打で2死一、三塁を背負った3回は、初回に一発を浴びた万波をフォークで空振り三振に仕留めて雄叫びを上げた。「1打席目に本塁打を打たれているバッターで、ここは絶対抑えてやろう、と」。序盤のピンチをしのいで波に乗り、4回以降は得点圏に走者を背負うことなくアウトを積み重ねた。

 昨年まで広島に11年在籍した経験値に加え、野球に取り組む姿勢を球団は高く評価する。ある球団関係者は「データに頼りすぎる若手投手がうちに多い中で、(九里の)練習でも投げ込む量を大切にする姿勢が参考になれば」と話す。「疲れたときにどう投げるか、疲れてみないと体はどう動くか分からない」が右腕の持論。FA移籍した今季、春季キャンプから宮城ら若手投手たちと積極的にコミュニケーションを図ってきた。「声をかけて獲ってもらったからには、一年でも長く野球をやる中で還元できるものがあれば」。そんな思いもまた、開幕7試合で16失点の堅固ぶりに一役買っている。

 8回終了後も続投を志願したが、長いシーズンを見据えた首脳陣の判断でお役御免。厚沢投手コーチは「投げさせたい投手もいますから、僕が頭を下げて降ろさせてもらいました」と語った。九里は言う。「チームに勝ちが付くような投球を一年間通して続けていくことが大事」。フル回転を誓った右腕の存在が、覇権奪回を目指す上で欠かせない。(阪井 日向)

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