【スポニチ本紙評論家パ・リーグ順位予想】25人中19人がソフトバンク指名 日本ハムは大幅増の6人

[ 2025年3月26日 05:30 ]

スポニチ評論家の予想
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 選手層の分厚さで昨季独走したソフトバンクのリーグ連覇か、就任4年目を迎える日本ハム新庄剛志監督(53)がまき続けた種がいよいよ結実の時を迎えるのか。2025年のプロ野球開幕まであと2日、スポニチ評論家25人が後編としてパ・リーグの行方を占った。オリックスで通算204本塁打し、昨季限りで現役を引退したT―岡田氏(37)も、両チームによる優勝争いを予想した。

 【T―岡田氏、ソフトバンク・個々のレベル高いソフトバンクがV争い中心】層が厚いソフトバンクが優勝争いの中心になる。個々のレベルが高く、勝つために、流れを持ってくるためにどうするべきか理解している選手が多い、と実際に対戦してみて感じていた。仮に故障者が出ても戦力的には落ちないチームだ。

 投手陣もブルペンがしっかりしている。守りの要の甲斐が抜けたが、大きなマイナス材料にはならないとみている。守備面では海野も遜色ない力を持っている。

 日本ハムは昨年2位になる中で、若い選手が経験を積み、新庄監督の目指す野球に近づきつつある。昨年打率3割を打った清宮幸がスタートから一年を通してチームに貢献できれば、優勝もありえる流れだと思う。

 オリックスはオープン戦で苦しんだ。先発の一角を期待された山下は腰を痛め、開幕後も当面は無理をさせない形になりそうだし、右脇腹を痛めた森も1、2カ月は難しそう。OBとして順位に悩み3位としたが、順調に回復すれば力はあると期待している。キーマンは西川。そこがつながれば、打線としての得点能力は上がる。杉本、頓宮とともに打線を盛り上げてほしい。

 パ・リーグを盛り上げる存在として、3人の新人野手に注目している。楽天の宗山は試合で経験を重ね、チームの中心となるだけの可能性を持っている。西武のドラフト2位の渡部聖も振る力があって、肩も強い。ポテンシャルは高い。ロッテの西川のパンチ力も魅力だ。

 【張本勲氏、ソフトバンク・ずばぬけた総合力】ソフトバンクは投打とも総合力で抜けている。昨年の日本シリーズも一気の4連勝かと思ったら、2勝0敗からの4連敗とDeNAに足をすくわれた。同じ失敗は繰り返さないはず。2位以下は混戦。日本ハムは就任4年目を迎えた新庄監督の采配がどう出るか。オリックスは故障者が多いのが気になる。西武を最下位にしたが、西口新監督の下でかつての輝きを取り戻せるか。先発陣など投手陣は駒がそろう。打線の奮起に期待だ。

 【田淵幸一氏、ソフトバンク・牙城をロッテが崩せるか】王者ソフトバンクに対抗する存在として面白いのがロッテだ。佐々木が抜けたが種市を中心に投手陣は駒がそろっている。新人の西川も楽天・宗山とともに新人王候補。彼が新風を吹き込んでチームは台風の目になれるか。ソフトバンクは正捕手の甲斐が抜けたが選手層は厚く、次代の捕手も出てくるだろう。日本ハムは昨季の2位が本物か、4年目の新庄監督の真価が問われる。西武はセデーニョ、ネビンの新助っ人次第で上位も。

 【有藤通世氏、ソフトバンク・もたつけば日本ハムにも勝機】ソフトバンクの攻撃力はリーグで抜けている。主力が一年通して働けば連覇は堅い。対抗は日本ハム。打撃陣も投手陣も選手がそろってきた。ソフトバンクに故障者が出てもたつくと優勝も見えてくる。3位以降はどこも決め手がない。その中でロッテは投手陣のバランスがいい。4位は先発陣が充実している西武。楽天は浅村がどこまで復活するか。オリックスは杉本、頓宮に復活気配がなく投手力も低下。岸田新監督は苦しい。

 【東尾修氏、ソフトバンク・ソフトバンク、ロッテ、西武の和歌山出身監督に期待】ソフトバンクは捕手陣に不安はあるが戦力はずぬけている。ロッテは吉井監督が選手を使いこなして安定した戦いができる。西武は武内の出遅れは痛いが今井ら先発陣は強力。抑えに平良が回ったのも大きい。上位3チームの監督はいずれも私と同じ和歌山出身。期待を込めて予想した。地力をつけている日本ハムは序盤の戦い次第で頂点も狙える。オリックスは故障者が多く、楽天は宗山加入で内野充実も戦力不足は否めない。

 【中畑清氏、ソフトバンク・厚い選手層で連覇】ソフトバンクは甲斐が抜けた捕手を除いて戦力充実。層の厚さは長丁場において最大の強みになる。追う日本ハムは新庄監督の下で育った若手中心のチーム。昨季の2位進出で手応えをつかんだはずで、勢いに乗れば、さらなる躍進が期待できる。楽天はスーパールーキー宗山と復帰した三木監督に期待。ロッテは投手操縦のうまい吉井監督が佐々木の穴をどう埋めるか。西口新監督率いる西武は、打線次第で台風の目になりうる。

 【森繁和氏、ソフトバンク・追う日本ハムも戦力着実にアップ】戦力的に充実しているソフトバンク以外で注目しているのが日本ハムと西武だ。日本ハムはここ数年、着実に選手が力をつけてチーム力がアップ。新庄監督の采配と相まって、ソフトバンクの隙を突けるか。西武は昨季新人王の武内は不在だが先発陣の駒はそろう。何より平良が守護神として「形」ができているのが大きい。西口新監督の下、守り抜く野球を展開すれば、Aクラスなど上位に食い込む可能性も十分あり楽しみだ。

 【辻発彦氏、ソフトバンク・リチャード楽しみ】近藤、柳田ら主力の顔触れを見るとソフトバンクの戦力は一枚上。リチャードの成長も楽しみだ。対抗は日本ハム。優勝のためにはソフトバンクに勝ち越すことが条件になる。セデーニョとネビンが機能し、先発陣が額面通り働けば西武の3位もある。ロッテは石川柊が貯金をどれだけ稼げるか。楽天は宗山をレギュラーに据えて内野のシフト、打線をどう組むかが鍵になる。オリックスは打線が低調。西川が奮起するしかない。

 【牛島和彦氏、ソフトバンク・先発左右とも充実】ソフトバンクは先発に右の有原、左のモイネロがおり東浜も復活の気配。やはり層は厚い。対抗の一番手は日本ハム。年を追うごとに実力をつけ、昨季の2位で選手も自信を得たはず。新庄監督はモチベーターとして、そんな選手のやる気を引き出すのが非常にうまい。一方で「駄目」とはっきり言う。巧みにチームをまとめている。ロッテは佐々木が抜けた投手陣の奮起が不可欠。打線では新人の西川に期待。あとは助っ人次第か。

 【伊東勤氏、ソフトバンク・海野軸になれるか】ソフトバンクは選手層が厚い。死角があるとすれば甲斐が抜けた捕手陣。海野が一年通して軸となれるのか不透明だ。日本ハムは若返りに成功し、昨季厳しい戦いを経験したことで地力がついてきた。展開次第では優勝もある。ロッテは攻守に穴がない。石川柊のFA加入も大きい。西武はネビン、セデーニョの加入で得点力がアップした。楽天は宗山がプラス材料。オリックスは杉本ら3連覇時の主力が低調。浮上は難しいとみる。

 【槙原寛己氏、日本ハム・新庄監督“集大成”】ソフトバンクの強さは分かった上で、今季は新庄監督4年目の日本ハムに期待したい。若手を育て、チーム力を徐々に上げてきた。オープン戦の試合運びも手堅く「集大成」の年に優勝なるかに注目。上位浮上の可能性があるのは西武だ。先発投手陣はリーグ屈指。昨季0勝11敗の高橋も今季は間違いなく勝つと思う。チーム打率・212だった打線も去年が底で、あとは上昇あるのみ。楽天は主力がベテランとなり若返りが必須だろう。

 【大野豊氏、ソフトバンク・昨季五分の日本ハムにも期待】総合力、実績ではソフトバンクが抜けている。日本ハムは新庄監督が若い選手を育て、「勝てるかな」という試合を「勝てる」というチームにしてきた。昨年もソフトバンクとは12勝12敗1分けと五分の成績で、期待はできる。オリックスも奮起してほしいが、チーム全体の力が落ちているのは否定できない。広島からFA移籍の九里は気持ちの強い投手で、1年間ローテーションを守れる強さはある。新天地で2桁を目指してほしい。

 【広澤克実氏、日本ハム・ワクワクする勢い】日本ハムにはワクワクするような勢いを感じる。エスコンフィールドの熱量は、阪神の甲子園より上じゃないかと思うくらい盛り上がっている。ファンのためにも勝ってほしいと思わせるチームになったのは確か。明大の後輩の楽天・宗山も期待しているが、現状は実力よりも評価の方が高い。1年間プレーして実力を評価に近づけてほしい。性格は素直で真面目。誰が見てなくても練習するタイプ。体も強い。まだまだ伸びしろがある。

 【野村謙二郎氏、日本ハム・基本に忠実で緻密】新庄監督のパフォーマンスが話題になる日本ハムだが、その野球は基本に忠実で緻密だと評価されている。そういう野球はしっかりと練習しないとできない。新庄監督は就任以来、悔しい思いもしながら鍛えてきたはず。一つの完成形とも言えるソフトバンクとの優勝争いで、終盤までどう戦うかに注目している。パ・リーグで残念なのは西武の評価が低いこと。強かったチームという印象が残っている。何とか再建を図ってほしい。

 【佐々岡真司氏、ソフトバンク・バランスと経験】ソフトバンクと日本ハムとの2強の構図だが、チームとしてのバランス、経験という点ではソフトバンクが一歩リードしていると思う。日本ハムの勢い、若手の成長は感じるが、マークされながら昨年以上のことができるかとなると疑問符もつく。ロッテのしぶとさは侮れない。オリックスは故障者が多いのがマイナス点。移籍した九里は実は打力が全くない選手。しかし、パなら代打を送られる心配がなく、イニングは計算できる。

 【矢野燿大氏、日本ハム・選手競争で活性化】ソフトバンクとは違うチームづくりを目指す日本ハムの野球には魅力がある。チーム内の競争も激しく、誰が出てきてもやってくれそうな流れになってきた。最後まで争って、新庄監督がいく形になったら面白い。甲斐が抜けたソフトバンクだが、球団は全力で引き留めていない印象があった。海野らの成長でやっていけるという評価をしているのではないか。東北福祉大の後輩でもあるオリックス・岸田監督の戦いにも注目したい。

 【片岡篤史氏 ソフトバンク・高いVへの使命感】ソフトバンクの小久保監督は、優勝を宿命づけられていることを理解して戦っている。中日の2軍監督時代によく話をして、意識の高さを感じた。投手が少し足りない感じはするが、それでも長いシーズンを戦い抜く経験がある。日本ハムは新庄監督の下で選手とファンに一体感が生まれている。三塁は野村でスタートするというが、それも含めて開幕の入り方がポイント。ロッテは目立つ選手がいなくても勝ち切れる力がある。

 【亀山つとむ氏、ソフトバンク・「3」から追う日本ハム】現役時代のコンビの関係から、新庄監督に直接予想順位を聞いてみた。「今年は1でいいね」と聞くと、本人が「3」と言ってきたので、日本ハムを3位予想にして、上位にソフトバンクとロッテを置いた。新庄監督の考える展開としては、全ての条件がそろえば「1」はあるが、去年同様に「3」を目指す中で、ロッテや楽天がもたついたら、上を狙うという考えではないか。佐々木朗希が抜けたロッテは締まったチームになりそうだ。

 【赤星憲広氏、日本ハム・新庄イズムが浸透】日本ハムの新庄監督も4年目で選手が育ち、監督の目指す野球が浸透している。昨年2位になって、いよいよ優勝という雰囲気になってきた。その可能性は高いと思う。ソフトバンクは確かに強いが、昨年ほどの差はなくなったとみている。柳田、近藤、今宮といった選手を蹴落とすくらいの勢いのある選手が出てくるかどうか。ロッテはBクラス予想にすることが多かったが、いつもしぶとくAクラスに入ってくる実力派のチームだ。

 【関本賢太郎氏、ソフトバンク・投打で隙なく優勢戦力を検討しながら、6位からの逆算で順位を考えた。そこから消去法で行くと、昨年91勝のソフトバンクが大きく取りこぼす可能性は低いと言わざるを得ない。チームとして打率(・259)も防御率(2・53)も1位で交流戦も強かった。日本ハムとは競る形になると思うが、最後はソフトバンクが残るはず。故障者が多いオリックスだが、侍ジャパンにも選ばれた天理の後輩の太田が飛躍のシーズンになることを期待している。

 【能見篤史氏、日本ハム・昨季の躍進が糧に】総合力では上のソフトバンクを走らせないために、各球団はそこにいい先発投手を当てていく流れになりそう。となると、日本ハムにチャンスが出てくる。12球団でも外野も含めて守備力は一番。緻密な野球もできる。昨年の2位から勝つための知識も得たはず。しぶとさという点ではロッテ。オリックスはどう考えても故障者が多い。個々では能力の高い投手を持つ西武はチームとして、どう勝利につなげられるかがポイント。

 【若菜嘉晴氏、ソフトバンク・甲斐移籍も力上位】ソフトバンクは甲斐が抜け、エース級の球を受けた捕手がほぼ不在。ただ、試合をつくる投手は捕手はある程度、誰でも勝てる。オープン戦では盗塁を多く仕掛けられたので、そこをどう対策するか。あとは看板の近藤、柳田、山川が抜けることなく、出場できれば力は上位だろう。ただ、抜きんでてはいない。続くのは日本ハム。誰かケガをしても補充できるほど層が厚い。ロッテ、楽天も力はある。スタート次第で食い込んできそうだ。

 【杉本正氏、ソフトバンク・前田純ら左腕注目】ソフトバンクは左腕に注目している。まずは前田純。直球、チェンジアップが効果的で活躍できそう。大関も安定しているし、前田悠、松本晴は経験が必要だが、投げて覚えていけばいい。右は新加入した上沢の状態がいまひとつだが、若手も含め強力打線が支えられるだろう。日本ハムは新庄監督の走塁、守備の意識に隙がない。接戦を勝つチームだと思う。西武は監督、コーチが代わった。違う野球になり、いい意味での変化を期待。


 【岸川勝也氏、ソフトバンク・捕手陣の成長が鍵ソフトバンクは総合的に1位。ただ、今宮は開幕前にふくらはぎを故障し、試合数が減る危機感はある。甲斐の抜けた捕手は投手と信頼関係を築けるか。ブロッキング日本一の捕手がいなくなり、「甲斐なら止めてくれた」というケースが増えれば自信を持ってワンバウンドを投げられなくなる。日本ハムは流れを変えられる打者がいる。ロッテも新人の西川が使えそう。彼の加入で藤原、山口に相乗効果が出てくれば怖い存在だ。

 【松田宣浩氏、ソフトバンク・球界代表する3人】ソフトバンクは昨季最多勝の有原、首位打者の近藤、2冠王の山川がいる。球界を代表するプレーヤー3人が引っ張っていく。新加入の上沢はフォークの落ち幅が少なく、直球との見分けがつきづらい。カーブとのコンビネーションも良く、長いイニングを投げられる。日本ハムは若くて生きのいい野手と安定した投手陣がおり、昨季のような独走にはならないだろう。現状ではソフトバンクと互角の戦いができそう。

 ≪「平均値」はソフトバンクは断トツ≫スポニチ評論家25人によるパ・リーグ順位予想で「平均値」を算出した。1位=6点、2位=5点、3位=4点、4位=3点、5位=2点、6位=1点で計算。ソフトバンクは1位予想が19人で平均値は12球団トップの5.72だった。5.04の日本ハムは昨年の2.30から大幅アップ。1位予想もゼロ→6人となった。4位以下は大混戦。西武は最下位予想が10人と最多だったが平均値は楽天より上の2.12。4~6位の3球団は0.28の間にひしめく。

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