【センバツ】横浜清陵・小原 入魂の61球 2年夏に右肘故障…1月下旬は打撃投手も聖地で最速3キロ更新

[ 2025年3月22日 05:00 ]

第97回選抜高校野球大会第4日 1回戦   横浜清陵2―10広島商 ( 2025年3月21日    甲子園 )

<広島商・横浜清陵>力投する横浜清陵の先発・小原(撮影・五島 佑一郎) 
Photo By スポニチ

 甲子園の誰もが、スコアボードを2度見した。横浜清陵の先発は昨秋の公式戦登板なしの小原悠人(3年)。黒縁眼鏡をかけた横手投げの右腕は2回1/3を2安打4失点、5四死球と制球に苦しんで降板したが、入魂の61球を忘れない。

 「投げられて楽しかったけれど、悔しい。もっと、真ん中に思い切りいけば良かった」

 この日、甲子園に向かうバスの中で野原監督から先発を伝えられた。「ずっと準備してきた」と本人には驚きはなかった。唯一の公式戦登板は1年秋。2年夏に右肘を故障してからは外野手としてプレーしていた。

 1月下旬に選抜出場が決まり打撃投手を務めた。そこで「肘の状態が良くなっている」と気づいた。投手に復帰し練習試合で好投を重ね、球威を評価されての抜てき。聖地で自己最速を3キロも更新する136キロが出た。

 野球部は選手の「自治」で運営される。小原は親睦リーダーで、昼食時のトランプやグループ下校を企画した。2、3年生の橋渡し役だった。3回途中から右翼の守備に回り「2年生がどんどん声を出してくれてアウトをつかめた」と皆で奪ったアウトを誇る。
 「自分たちは勝って甲子園に来ていない。次は勝って夏の甲子園で投げたい」。21世紀枠で初出場した春。甲子園の怖さ、そして雄大さを知った。(柳内 遼平)

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年3月22日のニュース