幕下筆頭の嘉陽が5勝目!一気の電車道に一門の先輩・高安も感心「まねしたいぐらい良い相撲」

[ 2024年5月23日 00:57 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2024年5月22日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所11日目>嘉陽(左)は押し出しで木竜皇を破る(撮影・小海途 良幹)
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 西幕下筆頭の嘉陽(24=二所ノ関部屋)が木竜皇(21=立浪部屋)を下して5勝目を挙げた。

 立ち合い左で張って下から押し上げて相手の状態を浮き上がらせると、そのまま一直線に走って電車道の押し出し。木竜皇を土俵下へ豪快に吹っ飛ばした。ここまでの4勝のうち3勝は引き技や土俵際回り込んでの逆転。「前に出て勝ちたかったのでよかったです」とこれ以上ないほどの会心の内容に充実感をにじませた。

 11日目の時点で十両から陥落する成績の力士が1人しかおらず、まだ誰が昇進できるか不透明な状況。ただ西幕下筆頭で5勝以上しながら昇進が見送られた例は平成以降では08年九州場所の福岡(のちの関脇・隠岐の海)しかおらず、5勝した嘉陽の新十両昇進はかなり有力と言える。嘉陽は「うれしいですけど、あと一番しっかり取りたい」と気を緩めることなく最後の7番相撲を見据えた。

 この日の完璧な相撲内容に、嘉陽が付け人を務める幕内・高安(34=田子ノ浦部屋)も感心した様子。再出場から3連勝を飾った34歳は「まねしたいぐらいの良い相撲でしたよ、すごい一方的で。それぐらいの相撲取りたいですね」と笑顔で一門の後輩を称えた。

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