幕下付け出しの草野が6連勝でデビュー場所V王手 文徳高の先輩・藤青雲戦へ「楽しみ」

[ 2024年5月22日 14:57 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2024年5月22日    両国国技館 )

<大相撲夏場所11日目>安青錦を寄り倒しで破る草野(撮影・西尾 大助)
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 昨年の学生横綱で幕下最下位格付け出しの草野(22=伊勢ケ浜部屋)が、ウクライナ出身の安青錦(20=安治川部屋)との全勝対決を制してデビュー無敗の6連勝とした。

 立ち合い左で張ってもろ差しに。頭をつける相手に右上手を引かれたが、左小手投げに来たところをすぐに反応して右の腕を返しながら体を預けて寄り倒した。

 もろ差しは狙い通り。「相手は右上手が強いと聞いていたので、頭をつけられたら長くなると思った。相手の形を作られる前に、もろ差し速攻で休むことなく前に持っていけてよかった」。デビュー以来の通算成績25勝1敗という強さを持つ相手の情報は部屋の兄弟子たちから聞いており、しっかり警戒して臨んだ。

 大学9冠の元学生横綱は、既に部屋の稽古で幕内力士に勝つこともあるほどの実力を持つ。場所中も朝稽古で申し合いをこなしており「しっかり体を動かして汗をかいてから(国技館に)来ている」と稽古十分。入門から1カ月しか経ってないが、プロの生活にも「けっこう慣れてきた」という。

 デビュー場所全勝優勝まであと一つ。7番相撲の対戦相手には、同じく全勝で東幕下11枚目の藤青雲(26=藤島部屋)が予想される。元十両の藤青雲は、草野にとって熊本・文徳高の4年先輩にあたる。19年の国体では、当時高校3年だった草野と明大4年だった藤青雲は同じ熊本県チームとして、少年(高校)の部と成年の部にそれぞれ出場していた。草野は「先輩なので思い切っていける。楽しみ」と強敵相手の大一番へ気持ちを高めた。

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