神谷そらが単独首位浮上「少ないバーディーチャンスを決められた」ダイヤモンド世代3人目V見えた

[ 2023年4月23日 05:10 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第2日 ( 2023年4月22日    静岡県 川奈ホテルGC富士C=6457ヤード、パー71 )

<フジサンケイレディース・2日目>17番、砲台グリーンをはい上がる神谷そら(撮影・西尾 大助)
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 1打差の3位で出た03年生まれのダイヤモンド世代の神谷そら(20=フリー)が、68と伸ばして通算6アンダーで単独首位に立った。昨年Vの高橋彩華(24=東芝)がこの日ベストの65を出して31位から1打差の2位に急浮上した。原英莉花(24=NIPPON EXPRESSホールディングス)は78と崩れ通算8オーバーの86位で予選落ちした。

 運も実力のうちだ。川奈名物の砲台グリーンの17番パー3。神谷がピンまで180ヤードを7Iで打ったボールは、手前の急斜面に落ちた。グリーン面までは高低差が11歩もあるピンチ。だが、そこから「ちょっと強かったかなという感じ」のアプローチが約50センチにピタリと寄った。「山を上ったらビックリしました。スピンがかかったらしく止まっていました」と本人も驚くナイスアプローチでパーをセーブした。

 「今日は昨日よりバーディーチャンスにつく回数が少なかったけど、それを少ない中で決められたのが良かったです」

 前日から気温が10度も下がりダウンを羽織る選手もいる難しいコンディション。その中で昨年のプロテストトップ合格の20歳のルーキーが、ランク2位の平均255ヤードの飛距離を生かし、3つのパー5で全てバーディーを奪い単独首位に躍り出た。

 開幕から2試合連続で予選落ち。攻める意識を失い「安全に守りに入ってしまった」と苦しんだ。だが、2週前から照井浩二氏をキャディーに起用したのが転機になった。照井氏は3月に吉本ひかるの初Vをアシストした優勝請負人。その照井氏に「全然大丈夫。自信持って」と励まされ復調のきっかけをつかんだ。

 18日に20歳の誕生日を迎えたばかり。ツアー8戦目で巡ってきた初優勝のチャンス。「今までなったことない緊張感とかあるかもしれないですけど、楽しくゴルフをしたいと思っています」。最終日を川崎春花、尾関彩美悠に続くダイヤモンド世代3人目の優勝で飾ることができれば最高の1週間になる。

 ◇神谷 そら(かみや・そら)2003年(平15)4月18日生まれ、岐阜県土岐市出身の20歳。6歳で父の勧めでゴルフを始め、21年中部女子アマなどで優勝。麗沢瑞浪高を経て22年プロテストに合格。得意クラブは1W。アマ時代に目標としていた選手は宮里藍、テレサ・ルー。昨年のツアー出場最終予選会で7位に入り今季前半戦の出場資格を獲得。血液型AB。1メートル67、60キロ。

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