“緊急出動”も勝利に導き2位浮上 埼玉のSO山沢拓がPOM ラグビーリーグワン

[ 2022年5月7日 21:52 ]

ラグビーリーグワン最終節   埼玉35―14東京ベイ ( 2022年5月7日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・東京ベイ>後半、ゴールを決める山沢拓(撮影・篠原岳夫)
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 前身のトップリーグ最後の王者の埼玉(旧パナソニック)が東京ベイ(旧クボタ)を35―14で下し、14勝目(2敗)を挙げレギュラーシーズン全日程を終了。東京ベイに替わって2位に浮上し、22日のプレーオフ準決勝で再び3位の東京ベイと対戦する。

 プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)を獲得したのは、ベンチスタートだったSO山沢拓也だ。前半3分に先発の松田力也が負傷。「思わぬ形で出場した。ちょっと焦りというか、びっくりした部分があった」と振り返るが、試合を通じて徐々に主導権を掌握。後半27分に一度は14―14の同点に追いつかれたが、残り10分から3トライを挙げ、終わってみればダブルスコア以上の完勝へと導いた。

 特に後半はプレーエリアをしっかりとコントロールし、試合を重ねるごとに改善しているチームディフェンスがしっかりと機能。後半26分の失トライも、選手個人間の連携ミスによるものだった。山沢拓も「後半はエリアを凄く修正できた。自分たちの強みのディフェンスからのアタックもうまくできた。試合を通してしっかり対応できた」と手応え。生まれ故郷でもある熊谷での今季ラストゲームで今季初のPOMも獲得し、「そこまで気にしていないが、うれしい」と話した。

 リーグワン初代王者を目指し、2週間後には再び東京ベイと対戦する。「お互いのやりたいラグビーをどっちができるか(が勝敗の鍵)。役割を理解してやりきることと、チームのためにしっかり体を張れば、いい試合ができると思う」と負けたら終わりの再戦を見据えた。

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2022年5月7日のニュース