高木菜那「もう、やりたくないな」 1回戦で敗退したマススタートに言及 理由は転倒でなく…

[ 2022年2月19日 19:25 ]

北京五輪第16日 ( 2022年2月19日 )

女子マススタート1回戦のレースを終え、厳しい表情の高木菜那(共同)
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 スピードスケート女子のマススタートで冬季五輪の日本女子初となる連覇を目指した高木菜那(29=日本電産サンキョー)は、まさかの1回戦敗退となった。女子団体追い抜きで転倒したのとほぼ同じ、最終コーナーで再び転倒。あまりに非情な結末を受け、言葉を選びながらレースを振り返った。以下は一問一答。

 ――転倒について。
 「う~ん、なんとも言えない。結構、エッヂングというか、相手とぶつかったりとか、今回の予選も2シーズンぶりだったので、どれくらいの駆け引きがあるのかな、と。ルール上も厳しくなっていたので、もっと押すのとかもなくなっていると思っていたら、ほぼなくなっていなかったので、なかなか難しいレースだったと思う。転んでしまったのはインのインで、今までやっていなかったというのは結構あったかな、と思いますし、その前のレース展開も自分で作れなかったのが、最後ああいう形になってしまったので、自分の責任だなと思います。結構、強い選手が一杯いる中で、ポイントを最後にいかないと取れないと思っていたので。でも、その前も、ずっと横に並んで滑っちゃっていたのがダメだったと思うので、ちょっと、やっぱり難しかったな。今まで、レース勘だったり、直感で動けたが、レースをしていないのが難しいところがあったのかな。でも、それが言い訳にならないので、どんなレース展開でもいける体力がないといけないな、と思います」

 ――転倒の瞬間は。
 「マススタートって見ている方からすると、すごく楽しいレースだと思うんですけど、正直もうやりたくないな、という気持ちが…。やっぱり怖くて。人とぶつかるのも嫌だし、掛け合いも怖いし、佐藤もぶつからなかったら、3番を狙える位置にいたので、難しいなって思いました」

 ――(転倒した)パシュートからの切り替えは。
 「結構、怖かったり、不安はあったが、本当にチームメイトが…。やっぱり自分が転んだせいで2番だったと思っていたんですけど、それを責める人はだれもいなかったし、それ以上にみんながいつも通りに接してくれたのがありがたかった。あとは日本で応援してくださる方々に金メダルを届けられなかったという悔しい思いがあった中で、いろんな方が励ましの言葉や、笑顔で滑ってほしいとか、そういう言葉があったからこそ、もう一回、自分は笑顔で、笑顔になれるようなレースがしたいないと思って切り替えられたので、応援してくださった日本の方々に感謝したい」

 ――今後は。
 「まずは世界選手権と、私が楽しみにしているオランダでのファイナルがあって、今年の目標は五輪と、そこの1500でしっかり滑り切りたいという思いが強かったので、2年間行っていたオランダで、いろんな思いのあるオランダで、最後に1500をいい形で滑り終えられればいいと思ってます」

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