悪夢、再び…女子マススタート1回戦で「女王」高木菜那がまさかの敗退 「魔」の最終コーナーで転倒

[ 2022年2月19日 17:10 ]

北京五輪第16日 ( 2022年2月19日 )

女子マススタートで転倒した高木菜那(AP)
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 スピードスケート女子のマススタート予選が19日に行われ、平昌五輪覇者の高木菜那(29=日本電産サンキョー)が敗退する大波乱があった。

 ラスト1周。ここまでポイントのない高木菜は、後方から前に出て仕掛けた。狙い通り、トップをうかがえる位置に出た次の瞬間だった。最終コーナーで転倒。4日前、女子団体追い抜きでアクシデントに見舞われたのと、ほぼ同じ位置で、悪夢は再現された。

 高木菜のマススタート出場は、20年3月のW杯最終戦が最後。2年近くもレースから遠ざかっていた。決勝では一度に16人がスタートするマススタートは、他の種目と違い、駆け引きが勝負を左右する。勝負勘が何よりも求められ、さすがのディフェンディングチャンピオンも、苦戦を強いられた。

 スケートの魔物にみいられた大会。笑顔を取り戻すことなく、試練の五輪は幕を下ろした。

 一方、1組の佐藤綾乃(25=ANA)は、余裕のレース運び。ラスト1周で2位に順位を上げ、決勝進出を決めた。

 ◇マススタート 大勢の選手が一斉にスタート、レーンに関係なく滑り、順位を競う。決勝は16人の戦い。1~3位はゴールした順で順位が決まるり、4位以下は4周ごとの順位に応じて獲得するポイントの合計で決まる。

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