坂本花織「新葉が良い点数を出したので、自分も絶対この点数を超えてやろうと」【一問一答】

[ 2021年12月25日 22:40 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2021年12月25日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第3日>女子フリー、観客の祝福を受ける(右から)優勝した坂本花織、2位の樋口新葉、3位の河辺愛菜(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリーで坂本花織(シスメックス)は154・83点をマークし、合計234・06点で3年ぶりの2度目の優勝を飾り、22年北京五輪の代表に決まった。

 【坂本花織と一問一答】

 ――現在の心境は

 「五輪が決まる、この全日本で優勝できて、一発内定という目標が達成できたので、凄くうれしい気持ちでいっぱい」

 ――ノーミスでやり切れた要因は

 「自分1人では、ここまで来られなかった。たくさんの人に支えられた。一番は先生が最後の最後まで厳しくやってくださったのでこのような結果を残せた」

 ――得点発表では涙もあった

 「言葉に表せないけど、うれしすぎて結構、涙が出た」

 ――4年前とは違う立場で挑んだ選考会だった

 「4年前はシニアのグランプリとか世界選手権を経験してる人の中に、ジュニア上がりとして戦った。悔いのないように練習して、最後の最後まで2枠目、誰が呼ばれるんだろうってドキドキしながら待っていた4年前だった。今年は演技が終わって、点数が出て、順位が出て、その時点で五輪が決まったのは、だいぶ成長したなと自分でも感じた」

 ――どのような五輪にしたい

 「1回目は、どんな試合でもけっこうハメを外すことが多かったので、2回目以降はいつも良い感じでいけてる。今回こそは体調も万全な状態で行けるんじゃないかなと思う」

 ――今季は大技を封印し、強みである完成度を追い求めた。

 「4年前とやっていることはあまり変わらないけど、GOEの加点の幅が増えたことによって、『もっと加点を稼ごう、クオリティをもっと上げないと』と、この4年間やってきたので、点数に表れたので成長していると感じている」

 ――その成長を今日、実感したか

 「出ていく時からドキドキしていた。直前に新葉が良い点数を出したので、自分も絶対この点数を超えてやろうと思って、珍しくちょっと人のことを意識した。最初は切り替えないといけないと思った。一発目のジャンプを跳んでからは、いつも通りできた」

 ――フリーでつかめた手応えは

 「ジャパンオープンで、ここでやったときは、このままやっても大丈夫かなというのがあったけど、覚悟を決めてこのフリーにした。その覚悟がなければ、ここまで来られなかった」

 ――日本女子の強さについて思うことは

 「トリプルアクセルを跳ぶ選手も多ければ、4回転を跳ぶ選手も出てきた。ジュニアからシニアまで良い戦いができるくらい、ハイレベルな選手がたくさん集まっている。その中で一緒に戦えていることはうれしい状況。恵まれていると感じる」

 ――五輪の目標は

 「4年前、平昌で個人も団体もミスが出た。今回はどれもパーフェクトでできるようにしたい」

 ――評価されていると実感していることは

 「振り付けが終わってから、トランジション、内容を濃くしてきたので評価されてうれしい。あとはスケーティングスキルが上がっている」

 ――中野コーチの厳しい指導についてきた

 「ジュニアまでは中野先生が決めくださった目標に向かって頑張るだけだった。ちょとずつ、シニアになってから、自分の考えや意見を言わないといけないってなった。たまに意見が合わなかったりするけど、最終的には中野先生の言っていることが正しいことが大半。自分の意志はこうだって言うことによってモヤモヤ感がなくなった」

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