パラカヌー・瀬立モニカ 24年パリ大会&医療の道が「次の目的地」 卒論提出は「3日後に迫っていて」

[ 2021年12月21日 14:32 ]

「バリアフリー・ナビプロジェクト」アンバサダー就任式に出席した瀬立モニカ(右)と網本麻里
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 東京パラリンピックカヌー女子日本代表の瀬立モニカ(24=江東区協会)が21日、都内で行われた「バリアフリー・ナビプロジェクト」アンバサダー就任式に出席した。就任式後には報道陣の取材に応じ、今後の目標を打ち明けた。

 パラ2大会連続出場となった東京大会では、カヤックシングル200メートル(運動機能障がいKL1)決勝で57秒998の7位だった。大会後の9月末には、以前から痛めていた左手首を手術。リハビリのため「カヌーには3カ月ほど乗ってない」と回復に専念している。

 次の目標は「パリでのパラリンピック。出るために、23年の世界選手権で(出場)枠をとらないといけない」と3年後に向けて歩みを進める。一方で、医療の道も目指す。理由を「セカンドキャリアを考えるうえで、スポーツを医療の面から支えていける人になりたいと思った」と明かし、「勉強も同時進行でやっていく」と決意を語った。

 2年間休学していた筑波大には昨年4月から復学した。現在は卒業論文の執筆中で「提出日が3日後に迫っていて。(就任式)直前まで控え室で先生にリポートを提出していた」という。卒業論文のテーマは「睡眠が競技パフォーマンスに与える影響」。自宅だけでなく、国内合宿中と東京パラ期間中の選手村にも睡眠測定器を持ち込み、呼吸数などのデータを集計した。

 筑波大の卒業予定は来年3月。10月にはメディカル専門学校にも入学し、オンラインで講義を受講中。卒業後の進路については「後々、発表できたら」としいる。24年パリ大会と、医療の道へ「そこが次の目的地になる」。目指す場所に向け、再びパドルをこぎ続ける。

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2021年12月21日のニュース