パラ陸上車いすマラソン 二刀流の土田和歌子は4位「自分の可能性を広げられた」

[ 2021年9月5日 09:09 ]

東京パラリンピック・陸上マラソン ( 2021年9月5日    国立競技場発着42・195キロ )

<パラリンピック女子マラソン(T54)>4位でゴールした土田(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 車いすT54女子で夏冬合わせて日本勢最多8度目出場の土田和歌子(46=八千代工業)は1時間38分32秒で4位だった。

 右手を挙げてフィニッシュした土田は「メダルには及ばなかったけど、4位で走り切れた安どでうれしい気持ちでいっぱい。コロナ下で大変な状況で開催していただいて、フィニッシュした姿に何か残せるものがあったかなと思う」と万感の思いを語った。スタートから2位集団につけ、終盤に独走していた米国選手を捉えてからも粘った。40キロ過ぎの坂で離されたが前を追い続け「粘りのレース、諦めない気持ちでスタートラインに立った。競技の高いレベルでレースできたのはこの先の変化になる」とうなずいた。

 今大会は8月29日のトライアスロンと2競技に挑戦し、中1週間のレース。「疲労の回復しかなかった」と苦笑いで振り返りつつ、「本当に新しいことの挑戦で全く分からない中でのコンディショニング。ラスト2日間でリカバリーできて良い状態に戻せた」という。過去7大会に出場している土田にとっても二刀流は初の試みで「2つの競技の魅力を伝えたいと挑戦した。自分の可能性を広げられたものとして、多くの方々に伝えられるレースになった」と充実の表情。今後については「次これを目指しますというお約束はできませんね、少し考えさせてください」と話すにとどめたが、自国開催の特別なパラリンピックで結果以上の価値ある走りを見せた。

続きを表示

2021年9月5日のニュース