金メダル奪回の国枝「ラーメン食べたい」、24年パリ大会は「やれない距離感ではない」

[ 2021年9月5日 10:56 ]

<パラリンピック車いすテニス 男子シングルス決勝>金メダルを獲得し、雄叫びをあげる国枝(撮影・坂田 高浩)
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 東京パラリンピックの車いすテニス男子シングルスで2大会ぶり3度目の金メダルを獲得した日本選手団主将の国枝慎吾(37=ユニクロ)が一夜明けた5日、都内のホテルで会見した。

 王座奪回の瞬間から涙が止まらなかった国枝は「人生の中で一番幸せな日だった」と振り返り、家族やコーチ、開催に尽力した関係者へ感謝を述べたあと、「選手団の主将として臨んだ大会で、最初の方で負けるわけにはいかない重圧も感じていたが、それを乗り越えることができた。主将として結果で選手団に貢献できてホッとしています」と話した。無観客だったが、「ホームというのはもの凄く実感していた。テレビの放送も多かったし、多くの方に見ていただけたことが大きな力になった。普段のツアーでは毎日もう少し疲れるんですが、今回は若返ったかのように疲れを感じなかったことが、ホームの力なのかと思って過ごしていました」と明かした。

 6日に渡米し、全米オープンに出場する。今後については「全米を終えてからちょっとゆっくりしたい。そこでもう一度考えたい」と決勝後と同じコメントを口にした。24年パリ大会への意欲を問われると「日頃のツアーの延長線上にパリがある。まずは目の前の大会というのが年齢的にも合っている」と言いながらも、「残りあと3年となると、4年と違ってあっという間に経つと思う。やれない距離感ではないと感じている」と意欲をのぞかせた。

 今やりたいことについては「ラーメンを食べたいですね。しばらくテレビゲームも封印していたので、ちょっと遊びたい気持ちもあります」と笑顔。女子ダブルスで上地結衣(27=三井住友銀行)とのペアで銅メダルを獲得した栃木県出身の大谷桃子(26=かんぽ生命)からは「佐野ラーメンがおいしいので、ぜひ食べに行っていただけたらうれしいです」と勧められていた。

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2021年9月5日のニュース