東京2020大会に幕…パラ閉会式が終了、演出で彩り添える 24年にパリへバトン

[ 2021年9月5日 22:14 ]

東京パラリンピック最終日 ( 2021年9月5日    国立競技場 )

<東京パラリンピック閉会式>会場に設置された東京の町を背に聖火台から聖火が消える (撮影・光山 貴大)
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 東京パラリンピックは5日、13日間に及んだ全日程を終え、東京・国立競技場で閉会式が行われた。午後8時にスタートした式典は、迫力のある映像や花火など華やかな演出で盛り上がり、午後22時に終了。チーム役員を含めた選手団2000人、関係者850人(海外700人、日本150人)、報道関係者2250人の計5100人が出席した。13年のIOC総会での大会招致プレゼンテーションから8年。これで、五輪とパラリンピックを含めた東京2020大会が幕を閉じた。

 東京パラ閉会式のコンセプトは「Harmonious Cacophony(ハーモニアス カコフォニー」(調和する不協和音)。東京2020大会のフィナーレとして「多様性と調和」を“すべての違いが輝く街”が東京スカイツリーの模型などで表現された。ダンサーや公式マスコットキャラクターのミライトワとソメイティも登場した。

 日本選手団は選手76人、競技パートナーなどのスタッフら72人の計148人が参加。日本国旗のベアラ―は陸上男子(車いすT52)で2冠に輝いた佐藤友祈(31=モリサワ)日本史上最年少メダリストとなった競泳の山田美幸(14=WS新潟)、東京五輪で金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体の見延和靖(34=ネクサス)ら6人が務めた。

 また、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長のスピーチの際には、障がい者の人権を守るIPCのキャンペーン「We The 15」のシンボルカラーに合わせて聖火の色を紫に変える初の行いで、会場全体が紫に染まった。その他、アートショーやライブ中継も行われ、彩りを添えた閉会式。ラストは盛大な花火が国立競技場から夜空に打ち上げられた。

 組織委員会の橋本聖子会長(56)は「オリンピックとパラリンピックがあって良かった。私はその価値を信じてます。本当にありがとうございました」とあいさつした。次の五輪・パラリンピック夏季大会は3年後、24年にパリで行われる。

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