競泳ニッポン唯一の“穴”自由形200メートルに飛躍の可能性

[ 2021年7月13日 05:30 ]

競泳の萩野公介
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 五輪で競泳日本男子のメダル獲得ラッシュが始まった04年アテネ大会以降、自由形は唯一取り残されていた種目だった。戦前は世界をリードする立場にあったが、戦後は後れを取り始め、メダル獲得は60年ローマ大会400メートル銀の山中毅が最後。68年に正式種目に復活した200メートル、88年採用の50メートルではまだメダルがない。

 一方で最近3大会で2人が決勝に進出し、飛躍の可能性を感じさせるのも200メートルだ。08年北京大会では奥村幸大が1分46秒44の日本新で同種目初、自由形短距離として日本勢52年ぶりの決勝進出を果たした。決勝では怪物マイケル・フェルプス(米国)が当時の世界新1分42秒96を叩き出し、奥村は4秒18差の7位だった。

 12年ロンドン大会は自由形全体で日本勢が個人出場なしの不振。だが16年リオデジャネイロ大会では、萩野公介が準決勝で全体2位の1分45秒45をマークし、日本初の同種目メダルに期待が高まった。決勝はタイムを落とし、金メダルの孫楊(中国)とは1秒25差の7位。それでも金メダリストと日本勢に6秒以上の差があった92年以降、徐々にタイム差は縮まっている。

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2021年7月13日のニュース