八村13得点 ウィザーズ延長で劇的勝利 東地区10位から9位浮上もビールが負傷

[ 2021年5月9日 11:04 ]

ウイニングボールを手にインタビューに応じるウィザーズのウエストブルック(AP)
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 体調不良で出場を見合わせていたウィザーズの八村塁(23)が3試合ぶりに戦列に復帰。敵地インディアナポリス(インディアナ州)で行われたペイサーズ戦で今季53試合目の出場を果たし、35分の出場でフィールドゴール(FG)を13本中6本(3点シュートは3本すべて失敗)決めて13得点と6リバウンド、1アシストをマークした。第1Qの2分15秒にはゴンザガ大の先輩でもあるペイサーズのドマンタス・サボニス(24=211センチ、109キロ)のダンクを阻止。今季7つ目のブロックショットを記録し、NBAデビューを果たした昨季の記録(8)にあと1つと迫った。

 試合は第4Q3分すぎに12点差のビハインドとなったが、ウィザーズはここから追撃した。延長の残り1秒にこの日、リーグ記録に並ぶ通算181回目のトリプルダブルを達成したラッセル・ウエストブルック(32)がフリースローを2本とも決めて逆転。最後のプレーでそのウエストブルックがペイサーズのキャリス・ルバート(26)の3点シュートをブロックして133―132(前半63―62、延長9―8)で勝利を収め、6日のラプターズ戦に続いて2試合連続で延長戦を制した。

 プレーオフ進出に可能性を残す下限の10位にいたウィザーズは32勝36敗となり、31勝36敗となったペイサーズを抜いて東地区全体の9位に浮上。「プレー・イン・トーナメント」で“一発勝ち抜け”が可能となる8位のホーネッツ(33勝34敗)には残り4試合となった段階で1・5ゲーム差に迫った。さらにペイサーズに対しては今季3戦3勝。同率となった場合でもウィザーズが「タイ・ブレーカー」で上位となる。

 今季は地区全体6位までが無条件でプレーオフに進出。7位と8位、9位と10位が「プレー・イン・トーナメント」に回り、前者の勝者が第7シード。前者の敗者は後者の勝者とさらに1試合を行い、勝った方が第8シードとなる。

 ウエストブルックは33得点、19リバウンド、15アシストで今季35回目のトリプルダブルを達成。すでに自身4回目の年間トリプルダブルを確定させているが、通算では181回目となり、オスカー・ロバートソン(ロイヤルズ&バックス)の歴代最多記録(1040試合)に939試合目で並んだ。

 得点部門2位のブラドリー・ビール(27)は50得点。40得点以上は今季8回目で50得点以上は自身通算5回目となったが、第3Q開始早々に右脚を痛め、第4Q残り21・4秒に勝ち越しのレイアップを決めたところでプレー続行不能となった。今季平均31・4得点で得点部門で2位につけているが、足首と太腿を痛めたものと見られており今後の出場が危ぶまれる事態となっている。

 ペイサーズは31勝36敗。サボニスが30得点、13リバウンド、13アシストで今季8回目のトリプルダブル。キャリス・ルバート(26)も35得点、14リバウンド、8アシストを稼いだがあと一歩およばなかった。

 なおウィザーズは残り4試合でホークス(10日と12日)→キャバリ―ズ(14日)→ホーネッツ(15日)と顔を合わせる。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場6分47秒=5得点)
(1)1分23秒・正面からのドライブでルバートとの1対1。レイアップを決めて反則を誘う=〇(アシスト・ウエストブルック)
*1分23秒・フリースロー1本=〇
(2)2分48秒・右コーナーから3点シュート=×
(3)2分48秒・ネトのスティールからレン経由でゴール下=〇(アシスト・レン)
(4)6分34秒・右ベースライン際でマクダーモットとの1対1。プルアップでジャンプシュート=×
 ▼第2Q(出場8分9秒=2得点)(5)9分10秒・右サイドからのドライブで左手でレイアップ=×
(6)9分30秒・右サイドから2人かわしてゴール下=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第3Q(出場3分1秒=2得点)
(7)1分17秒・正面からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第4Q(出場12分=4得点)
(8)2分25秒・左サイドからステップバックでジャンプシュート=×
(9)7分5秒・左コーナーから3点シュート=×
(10)8分3秒・ウエストブルックのオフェンス・リバウンドに反応してゴール下=〇(アシスト・ウエストブルック)
(11)10分32秒・ゴール下でノーマーク=〇(アシスト・ギャフォード)
 ▼延長(出場5分=無得点)
(12)13秒・左コーナーから3点シュート=×
(13)1分40秒・右サイドからジャンプシュート=×

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