沙羅 NHは銅、悲願の個人種目初Vお預け 2大会ぶり表彰台も「複雑」

[ 2021年2月27日 05:30 ]

ノルディックスキー世界選手権第2日 ( 2021年2月25日    ドイツ・オーベルストドルフ )

世界ノルディック ジャンプ女子個人ノーマルヒルで3位になり、表彰式で笑顔を見せる高梨沙羅。左は初優勝したエマ・クリネツ
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 ジャンプ女子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS106メートル)で高梨沙羅(24=クラレ)が104メートル、100メートルの合計276・3点で銅メダルを獲得した。表彰台は2大会ぶり3度目。悲願の個人種目初Vは今大会から実施される3月3日の個人ラージヒルにお預けとなった。伊藤有希(26=土屋ホーム)は11位。22歳のエマ・クリネツ(スロベニア)が279・6点で制した。

 直近のW杯で4戦3勝と絶好調で迎えた高梨はトップにわずか3・3点及ばず「また表彰台に戻ってこられたことはうれしいけど、複雑な気持ち。神様がいるならもっと頑張れってことだと思う」と率直に振り返った。

 不利な追い風が吹き続ける中、1回目はヒルサイズに2メートルと迫ったが着地が乱れ、60点満点の飛型点は48・5点と伸びなかった。3位からの挽回を期した2回目は100メートルでまとめたが、1回目のミスが響く結果に「ジャンプの内容はできる限りの力が出せたけど、空中や着地の部分は練習不足でもあった」と肩を落とした。

 W杯通算60勝と世界トップレベルを維持し続けているが、個人では世界選手権と五輪の頂点に手が届いていない。金メダルまでの距離は「あとちょっとのようで凄く遠い感じ」と話したが、18年平昌五輪後からフォームなどを見直してきた取り組みの成果は表れ始めている。悲願達成のチャンスが残る個人ラージヒルに向け「反省を生かして、変わった自分を見せられるように準備したい」と切り替えた。

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