【箱根駅伝】歴史的大逆転呼んだ駒大10区・石川「やってやったぜと思った」 区間賞獲得

[ 2021年1月3日 14:17 ]

<第97回箱根駅伝・復路>優勝のゴールテープを切る駒大・石川(撮影・尾崎 有希)
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 第97回東京箱根間往復大学駅伝・復路は3日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに21チームが参加して行われ、駒大が最終10区で大逆転し、13年ぶり7度目の総合優勝を果たした。10区での逆転劇は97年に順大が駒大を逆転して以来、20年ぶり9度目となった。

 最終10区スタート時点では首位の創価大と3分19秒差。エントリー変更で10区に入った石川拓慎(3年=拓大紅陵)は、「(9区の)山野も頑張っていたけど少し差があったので」としながらも、「あきらめずに。(昨年は10区7位で)悔しい思いをしたので、ゴールテープに向かって走りました。同じ区間でもう1度やってやろうと思った」と話した。序盤から積極的な走りで猛追すると、ゴールまで約2キロとなった20.8キロ付近で、足が動かなくなった創価大・小野寺勇樹(3年=埼玉栄)をついにとらえ、一気に抜き去り、両手を広げ、両拳を握ってゴールに飛び込んだ。区間賞の走りは最後まで力強かった。

 「(コロナ禍で)ここまでいつもと違う1年を過ごしてきた。3年生3人が走って谷間の世代と言われていたが、やってやったぜという思い。みんなの思いをタスキもらった時に感じて自分の任された役割を果たしてやろうと思った」

 来年は優勝校として他大学の目標とされる。石川は「箱根だけではなく、すべて優勝するつもりでやっていきたい」と力を込めた。

 ▼駒大・神戸駿介主将 チームメートがしっかり走ってくれた。応援だったけど感動しました。3年とは長くここまでやってきて。(ゴールで石川を待ち受け)最後ゴールで見えてきて、涙が出た。力のある選手がまだまだいる。下級生が力つけてきたので連覇に向けて期待しかない。

◆総合記録
1 駒大   10:56:04
2 創価大  +00:52
3 東洋大  +04:52
4 青学大  +05:12
5 東海大  +06:40
6 早大   +07:55
7 順大   +07:59
8 帝京大  +08:04
9 国学院大 +08:18
10 東京国際大+09:45
----以上シード権----
11 明大   +10:11
12 中大   +11:52
13 神奈川大 +12:51
14 日体大  +14:20
15 拓大   +14:43
16 城西大  +15:16
17 法大   +17:26
18 国士舘大 +18:03
19 山梨学院大+21:32
- 学生連合 +22:06
20 専大   +32:22
※学生連合はOP参加

◆10区区間記録
1 石川拓慎  (駒大3年)   1:09:12
2 佐々木亮輔 (神奈川大1年) 1:09:58
3 木付琳   (国学院大3年) 1:10:15
4 中倉啓敦  (青学大2年)  1:10:17
5 川崎新太郎 (中大4年)   1:10:31
6 松川雅虎  (芝浦工大2年) 1:10:50
7 原田宗広  (順大4年)   1:10:57
8 山口賢助  (早大3年)   1:11:07
9 竹村拓真  (東海大2年)  1:11:09
10 清野太雅  (東洋大2年)  1:11:12
11 長倉奨美  (明大4年)   1:11:17
12 山根昂希  (帝京大4年)  1:11:19
13 杉崎翼   (東京国際大4年)1:11:29
14 工藤翼   (拓大2年)   1:11:33
15 服部友太  (専大3年)   1:11:35
16 中園慎太朗 (法大2年)   1:11:38
17 綱島辰弥  (国士舘大2年) 1:11:54
18 名村樹哉  (日体大2年)  1:12:04
19 渡邊晶紀  (山梨学院大3年)1:12:42
20 雲井崚太  (城西大4年)  1:13:02
21 小野寺勇樹 (創価大3年)  1:13:23

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2021年1月3日のニュース