歴史に残る大熱戦! 「高校ラグビーっていいな」 東福岡―東海大大阪仰星で両軍から清々しい談話

[ 2021年1月3日 16:55 ]

第100回全国高校ラグビー大会準々決勝   東福岡21-21東海大大阪仰星 ( 2021年1月3日    花園ラグビー場 )

<東海大大阪仰星・東福岡>同点に終わって準決勝進出は抽選結果にゆだねられ、健闘を称え合う東福岡、東海大大阪仰星の両校フィフティーン(撮影・坂田 高浩)
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 優勝候補同士の一戦ともいわれた準々決勝の東海大大阪仰星(大阪第1)―東福岡(福岡第1)戦は、21-21で引き分けに終わり、抽選の結果、東福岡が準決勝進出となった。

 前評判通り、両軍とも攻守にレベルの高い試合となった。先手を奪ったのは東海大大阪仰星だが、東福岡が前半29分に追いつき、後半は一時、21-7までリードを広げた。だが、東海大大阪仰星も反撃し、同点に追いついて、後半30分に突入。その後は東福岡が敵陣深くまで攻め込みながら、東海大大阪仰星がゴール前で踏ん張り、こう着状態。最後は東海大大阪仰星がボールを奪取し、一転して攻め込むが、東福岡も守り切り、結局、後半48分にノーサイドとなった。

 確実に高校ラグビー史に残る大熱戦だった。東福岡の藤田雄一郎監督は「100回大会で東海大大阪仰星さんと、こういう試合ができてよかったと思います。高校ラグビーって、いいなあと思いました。監督をやっている限り、語り継いでいけるゲームになりました」と感無量の面持ち。永住健琉主将も「東海大大阪仰星の選手から『ありがとう』『いいゲームだった』と言われた。勝った負けた以上に自分も楽しかったですし、熱い試合ができてうれしいです」と清々しく話した。

 準決勝に進めなかったとはいえ、東海大大阪仰星も見事な試合。湯浅大監督は、目に涙を浮かべながら「すごいです、あいつら。(負けずに終わったので)最高ですね。大学のロスタイムでも、あそこ(後半48分)までやったことない。すごいです」と選手を称え、近藤翔耶主将も「敵と味方ではなく、30人で試合をしているようだった。トライを取るとか、勝ち負けではなく、一体感があった」と充実感のある顔で振り返った。

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