京都成章 “ジャイアン”本橋決めた 6大会ぶりの準決勝進出 初の決勝へあと1勝

[ 2021年1月3日 14:06 ]

第100回全国高校ラグビー大会準々決勝   京都成章14―3中部大春日丘 ( 2021年1月3日    花園ラグビー場 )

<京都成章・中部大春日丘>前半、先制トライを決め、宮尾(右)に抱き着いて祝福される京都成章・本橋(撮影・北條 貴史)
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 京都成章(京都)が中部大春日丘(愛知第1)を下して、6大会ぶり4度目の準決勝進出を決めた。

 1年時から花園で活躍してきた1メートル93、113キロの大型ロック本橋拓馬(3年)を中心にチャンスを確実に生かして前進した京都成章は、前半7分、ゴール前ラックから右に展開。本橋が抜け出し、ボールを持った右手を突き上げながら先制トライ。前半終了間際に相手に攻め込まれると、ゴール前ラックでのジャッカルに成功し、ピンチも救った。ニックネームの「ジャイアン」通りの存在感を見せつけた。

 後半はノートライに終わったが、中部大春日丘の反撃をPGだけの3点に抑えて逃げ切り勝ちを収めた。

 前回大会の準々決勝で常翔学園に敗れた雪辱を果たした京都成章は88回、89回、94回大会に続く4強入り。過去3回は決勝を前に涙を流したが、今大会で壁を突破し、悲願の優勝に進もうとチームの気力は充実している。

 初の8強入りで勢いに乗っていた中部大春日丘だが、ゴール前での一押しが足りず、得意とする攻撃力を生かすことはできなかった。

 ▼京都成章・辻野隼大主将「最後まで安心せずに自分たちで攻めたディフェンスができた。攻められても守りに入らなかった。次も攻撃的なディフェンスをしたい」

 ▼中部大春日丘・宮地真監督「7回目のチャレンジでベスト8に来たが、これを続けていかないと上には行けない。この舞台に上がった気持ちを忘れなければ、いつか上がれると思う」

 ▼中部大春日丘・福田大晟主将「残念な気持ちはあるが、攻め続けられたので悔いはないです。ベスト8を超えてベスト4、次は優勝と勝っていきたかったけど、この悔しさを後輩に託したいと思います。(花園とは)1年間の集大成であり、それを発揮できる楽しくて自分たちを成長させてくれる場所です」

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