本田真凜、ハプニングにも「やるしかない!」提出音源間違えても7位に

[ 2020年10月11日 05:30 ]

フィギュアスケート東京選手権第2日 ( 2020年10月10日    ダイドードリンコアイスアリーナ )

女子フリーで曲が違うことに気付き、戸惑う本田真凜(代表撮影) 
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 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)9位発進の本田真凜(19=JAL)は、提出音源CDを間違えるハプニングがあったものの対応力を発揮して全体5位の93・66点をマーク。合計140・95点で7位に入った。シニア初戦の妹・望結(16=プリンスホテル)は合計123・31点で12位。上位18人に与えられる11月5日開幕の東日本選手権(山梨)の出場権をそろって獲得した。

 即興の演技で、失格を免れるどころか順位を上げた。本田真の演技開始と同時に流れたのは、レディー・ガガの「アイル・ネバー・ラブ・アゲイン」。別選手の音源かと思ったが、「これ、自分の曲や…」。予定していた「ラ・ラ・ランド」ではなく、エキシビションで披露するはずの演目だった。

 本田真は、慌てて審判席へ。本田武史コーチは「女子更衣室に入れないので」と演技を終えた妹・望結にCDを取りに走らせた。1分以内に演技を始めないと失格になるため、間に合わないと悟った本田真は腹をくくった。「やるしかない!」。3月に振り付けを行い、ジャンプもスピンも組み込んだことがないプログラムをなんとか演じ切った。

 2週間前の右肩脱臼の影響で3回転ジャンプを入れないはずが、アドレナリン全開で冒頭に3回転トーループ、3回転―2回転の連続トーループを着氷。「ほぼアドリブ」と冷や汗をかいた16年世界ジュニア女王は、次戦の目標に「正しいプログラムで滑ること」を苦笑いで挙げていた。

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