釜石のレガシー ラグビーW杯1周年記念イベントに観衆2271人

[ 2020年10月11日 05:30 ]

ラグビーW杯開催1周年記念イベントで多くの大漁旗が会場を彩る
Photo By 共同

 昨年のラグビーW杯日本大会の会場だった岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで10日、1周年記念イベントが開催された。メモリアルマッチはクボタが日本選手権7連覇の新日鉄釜石を前身とする釜石シーウェイブス(SW)を73―12で破った。

 前半は40―0と一方的な展開だったが、後半は釜石SWが2トライを奪って一矢報い、2271人の観衆から温かい拍手を送られた。観戦した黄金期のOBで日本協会の森重隆会長は「イベントは成功。地方が一生懸命やってくれることが何より」と感謝。釜石SWは再来年1月開幕予定の新リーグに参入を表明しており、「釜石の名をとどろかせてほしい」と“北の鉄人”の完全復活を期待した。

 試合は当初、昨年10月13日に台風19号の影響で中止となったカナダ―ナミビア戦を計画。新型コロナウイルスの影響で断念したが、釜石市の野田武則市長は「来年こそ実現したい。W杯の一番のレガシー(遺産)は、市民の皆さんがやればできると感じたこと」と実現へ強い意欲を示した。

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2020年10月11日のニュース