コロナ禍を逆手に リーチ複数箇所を手術していた「いい状態でプレーできる」

[ 2020年9月14日 19:23 ]

全体練習を再開した東芝で、参加はしなかったものの元気な姿を見せるリーチ・マイケル
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 ラグビー日本代表のリーチ・マイケル主将(31)が14日、同日から全体練習を再開した所属の東芝で取材に応じ、新型コロナウイルスの影響などで今年2月下旬にトップリーグ(TL)が休止して以降、複数箇所の手術を受けていたことを明かした。

 同日、オンラインで行われた会見で、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が「リーチは手術を受け、リカバリーに時間を費やしている」と明言。その後に応じた取材で「自粛時間を利用して、あちこち治しました。どこを手術したか、詳しいことは言えないが、頭から足首まで、何個か手術をした。TL開幕に向けて、前よりいい状態でプレーできる」と明かした。

 リーチは代表合宿中の昨年3月に恥骨炎を発症し、実戦復帰は7月下旬のフィジー戦にずれ込んだ。W杯でも開幕ロシア戦でパフォーマンスが上がらず。続くアイルランド戦の先発を外れた経緯があり、手術箇所は股関節も含まれるとみられる。本人も「W杯の時は60%くらいの力だった。あちこち治して、やっと100%になる。今は70%くらいの状態」と話した。

 くしくもこの日、秋の代表活動の見送りが正式発表された。「代表活動がなくて残念」と話す一方、「(選手は)各チームの活動に切り替えていると思う。各選手が各チームに戻り、TLに向けていい準備をするのが一番。もう一度、アピールできるようにやっていけばいい」とプラスにとらえた。実際、今春ピックアップされた約50人の代表候補選手にはS&Cコーチからトレーニングメニューが毎週ごとに渡され、継続的に体を動かしている。

 次にプレーする姿を見せられるのは、来年1月開幕予定のTL最後のシーズン。「僕も開幕に向けてレベルアップし、いい準備をしたいと思う」とリーチ。コロナ禍でオーバーホールした鋼の肉体で、ピッチで思う存分暴れ回る日を心待ちにした。

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2020年9月14日のニュース