6月から池江指導の西崎コーチ“ビックリ”「良い意味で期待を裏切ってくれる」

[ 2020年8月30日 05:30 ]

競泳・東京都特別大会第1日 ( 2020年8月29日    東京辰巳国際水泳場 )

<東京都特別水泳大会>プールでの練習を終え、引きあげる池江璃花子。左は西崎勇コーチ
Photo By 代表撮影

 白血病からの復活を期す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が50メートル自由形に出場し昨年1月13日の三菱養和スプリント以来594日ぶりにレースに復帰した。タイムは26秒32で目標に掲げた日本学生選手権(インカレ=10月2~4日)の参加標準記録26秒86をクリアした。

 6月から指導に当たっている西崎勇コーチ(41)は「今のタイミングで競技会に出ること自体が奇跡的。2人の中では28秒50が出れば二重丸と話していた。それを上回ったのはさすが。良い意味で、期待を裏切ってくれる」と目を丸くした。これまでは直接の師弟関係ではなかったが、同じルネサンス所属で旧知の間柄。「レース前は緊張で目が笑っていなかったが、レース後はキラキラした目で、笑顔で戻ってきました」と明かした。

 現在の練習は週4回。うち1回をウエートトレーニングに充てている。練習強度は徐々に上げているが、体調を最優先して当面は週3日をオフにする現在のペースを継続する方針という。西崎コーチは「目標体重があるので、まずは体重を戻す。段階を踏んでいきたい」と、筋力アップ中心の体づくりに重点を置く。「池江選手が苦労を乗り越えてつかみ取った第二の人生。やりたいことを全面的に支えていく」とサポートを誓った。

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2020年8月30日のニュース