箱根駅伝V奪回へ 青学大・原監督、恒例のテーマ発表“やっぱり大作戦”

[ 2019年12月11日 05:30 ]

「やっぱり大作戦」を発表した青学大・原監督(撮影・村上 大輔)
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 第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)の記者発表が10日、都内で行われ、前回大会2位で2年ぶりの王座奪還を狙う青学大の原晋監督(52)は恒例となったテーマを「やっぱり大作戦」と発表した。エントリー16人中、上位10人の1万メートル平均タイムは28分45秒37と21チームでトップ。1920年の第1回大会から100年となる節目の大会のタイトルは、総合力で勝ち取る。

 「やっぱり」の言葉にリベンジの思いを込めた。風物詩となった作戦名を問われると、「そろそろ封印しようかと思ったんですけど、長く続けることも大切なので」と前置きして会場を笑わせた上で「名付けて“やっぱり大作戦”。やっぱり今年の4年生は強かった、やっぱり青学は強かった、やっぱり青学を応援して良かったと言ってもらえるように」と宣言した。

 今大会は頭一つ抜ける東海大を青学大、東洋大、駒大が追う戦国ムード。原監督の口も自然と重くなった。「最近内緒事が多いと思うかもしれないが、今年は一つの区間配置で大きく順番が変わる。戦国ではなく戦術駅伝です」。その中で掲げたのは「全区間で最低5番以内、理想は3番以内」とノーブレーキでたすきをつなぐことだ。

 2年連続で山上りの5区を任されていた竹石尚人(4年)がケガのため登録メンバーから外れ「(5、6区の)上り下りは負け覚悟」という。それでも平地の8区間で十分優勝を狙えるだけの総合力がついた。今月初旬に復帰していた竹石が自ら志願して登録を外れたのも「16、17番目の選手の状態が良いから」だった。

 前回大会までチームを引っ張った森田や山下りの小野田らが卒業し、春先は「青学は弱くなった」とささやかれた。それでも主将の鈴木塁人(4年)を中心に夏合宿などで着々と力をつけ、1万メートル平均タイムでトップになるまで成長した。「東海大の1強ですよ」と煙幕を張る一方で「やっぱり駄目だった、と言われないようにしないと」。名指揮官が虎視眈々(たんたん)と頂点を狙っている。

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