石川遼 東京五輪へ“海外作戦”6月の全米OPまで積極参戦意欲

[ 2019年12月10日 05:30 ]

<ジャパンゴルフツアー表彰式>バーディー率賞を受賞し青木会長(左)からトロフィーを贈られる石川遼(撮影・白鳥 佳樹)
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 男子ゴルフツアーの表彰式が9日、都内のホテルで行われ、今季最終戦の日本シリーズJTカップで優勝した石川遼(28=CASIO)が2020年東京五輪への強い意欲を口にした。同日付の最新世界ランクでは113位から82位に浮上。2枠が濃厚な代表入りへ、選考期間の最終戦となる海外メジャー全米オープン(6月18日開幕、ニューヨーク州)まで積極的に海外挑戦する意向を示した。

 石川は激闘から一夜明けたこの日、7カ月後に迫った東京五輪について「凄くいい目標。チャンスをつくれるところには来た」と前向きな言葉を並べた。今季はツアー最多の3勝をマーク。最新の世界ランクも82位まで上昇し、日本勢の3番手に浮上した。2番手の今平は自己最高の32位。まだまだ差は大きいが「周吾(今平)が大きくランクを落とすことはない。自分が上がるしかない」と自らを鼓舞した。

 五輪代表は6月末の世界ランキングを基に決定する。最大の近道は、ポイントの高い海外ツアーへの挑戦だ。「2月はオーストラリア、ニュージーランドに米ツアーもある。そこにも出たいと思っている」。年明けは日本とアジアツアー共催のシンガポール・オープン(1月16日開幕)からスタート。最終的には代表決定前の最後のメジャー、全米オープンまでを見据える。「全米オープンをラストチャンスにしたいというのが今の思い」と強い口調で話した。  昨年末の世界ランクは220位だった。そこから上昇カーブを描き「昨年の今頃は(五輪のことを)考えてもなかった」と状況が好転していることを認める。五輪会場の埼玉県の霞ケ関CCへ大きく羽ばたく2020年は、まさに「翔んで埼玉」。不可能を可能にするのが石川遼だ。

 ▽東京五輪の出場資格 16年リオ五輪の選考方法を踏襲。男子は18年7月1日から20年6月22日時点までの2年間で算出する世界ランキングに基づいた五輪ランキングで出場資格が決定される。上位60人が出場資格を獲得。上位15位以内は各国最大4人まで、16位以降は各国最大2人を上限としている。

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