浜田コーチへのモラハラ訴訟 関大が織田信成氏と異なる見解を発表

[ 2019年12月10日 14:47 ]

織田信成氏
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 10年バンクーバー五輪フィギュアスケート男子代表で、プロスケーターの織田信成氏(32)が、モラルハラスメント(言葉や態度での嫌がらせ)を受けて関大アイススケート部の監督を辞任に追い込まれて精神的苦痛を受けたとして、同部の浜田美栄コーチ(60)に1100万円の損害賠償を求めて提訴した問題で、関大が10日、ホームページで、織田氏の主張とは異なる見解を公表した。

 関大は、7月に織田氏から浜田コーチの解任要求を受けたことを明かし、不満の元凶となった(1)練習時間の変更(2)部則の変更(3)危険とされた練習方法について、関係者へのヒアリング調査を実施。その結果、要求を受け入れることは妥当ではないという判断に至った。

 この3点は、織田氏が浜田氏をモラハラで訴える原因になった主要な部分で、第三者的な役割を担った関大の調査では、これらは該当しないという結論を出していたことが明らかになった。

 調査結果は織田氏側にも浜田氏側にも伝えてある。これまで調査の公表を見送ってきたのは、織田氏の体調を考慮したためで、関西大学アイスアリーナで練習をする保護者から「子どもたちが不安を感じている。大学の対応・経緯などを公表してほしい」という強い要望があったことから、この日の公表に至った。多くの関係者から不安や疑問の声が上がっていたという。

 織田氏の訴えは法廷で争われる。

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2019年12月10日のニュース