愛、8差後退で白旗…逆転V厳しく“他力”渋野と申ジエ以外の「違う人に優勝してほしい」

[ 2019年11月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯第2日 ( 2019年11月29日    宮崎県 宮崎CC=6535ヤード、パー72 )

スタート前に優勝トロフィーの前で素振りする鈴木愛(撮影・沢田 明徳)
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 スコアを伸ばした渋野と対照的に鈴木はふくれっ面を見せた。「腹が立つ」のフレーズが3度、4度と口をつく。試合後は「いつもはしないけど音楽を聴きながら練習して怒りを収めたい」。イヤホンから流れる大好きなバラード曲、NEWSの「Love Story」、GENERATIONS(ジェネレーションズ)の「片想い」で傷心を癒やしつつ、パット練習に集中した。

 首位追い上げのはずが一歩後退。「何一つうまくいかなかった。一日中フラストレーションがたまった」。194ヤードの長いパー3の5番では「初日は真横からだった風が今日はアゲンストだった」と4Uでのティーショットがショート。アプローチをオーバーし、1・5メートルのパットも外してボギーが先行。12番ではバーディーパットがカップを一周してはじかれ、13番の初バーディーも「1個ぐらい来てもうれしくないし遅すぎる」と流れの悪さを嘆いた。

 首位との差は8打に広がった。賞金女王を争う申ジエは自身と同じ17位だが、渋野は優勝圏内にいる。「とにかくビッグスコアが欲しいけど、このコースで8打差はかなり厳しい」と自らの優勝は諦め顔。だが、2年ぶり女王の座は譲れない。「誰か違う人(渋野と申ジエ以外)に優勝してほしい」。自力ではなく他力での逃げ切りゴールに両手を合わせていた。 

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2019年11月30日のニュース