ビックカメラ高崎・勝股 7勝無敗で新人賞 故障離脱のエース上野の穴埋める

[ 2019年11月30日 05:31 ]

日本女子ソフトボールリーグ表彰式

表彰式で記念撮影する(前列左5人目から)スポーツニッポン新聞社・河野社長、日本ソフトボール協会・徳田会長、最高殊勲選手賞・数原ら(撮影・西尾 大助)
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 「第52回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催、スポーツニッポン新聞社後援)の表彰式が29日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われた。優勝したビックカメラ高崎の勝股美咲投手は7勝0敗の活躍が評価され新人賞・投手に選ばれ、日本ソフトボール協会の徳田寛会長からトロフィーを手渡された。最高殊勲選手賞は本塁打王、打点王、ベストナインも獲得したシオノギ製薬・数原顕子外野手が選ばれた。

 エース上野の故障離脱を、チャンスに変えた勝股が「新人賞」に選ばれた。7勝0敗で防御率1・72。高卒新人だった昨季の2勝0敗から大きく成長した。「上野さんがいなくて、投げさせてもらうことが多かったのが大きい」。成人式用という緑色の振り袖姿で、喜びを口にした。

 1メートル71の大型右腕は、場数を踏んで芽を出した。「今季は冷静に考えてマウンドに立てるようになった」。打者の前足の開き具合を見て、狙っている球種やコースを読み取った。緊張で制球に苦しみ、甘いボールを痛打された昨季とは別人だ。

 チェンジアップでカウントを稼げるようになり、得意のライズボールの幅が広がったのも収穫。6月の日米対抗第2戦は、緩急を効かせて3番手で4回1安打無失点。上野のあご骨折で選ばれた5月のアジア杯では最優秀投手賞に輝き、代表でも成果を残した。

 東京五輪代表15人は来年3月下旬に発表される。投手枠が4だとすると、当確の上野、藤田を除く4人で、2枠を争うことになる。「落ちるか落ちないかの瀬戸際にいる。今できることを精いっぱい頑張るだけです」。残された道は代表合宿でアピールするのみ。今季手にした自信を、4年に1度の祭典で生かしたい。

 《MVPの数原も五輪に思い熱く…》MVPのシオノギ製薬の数原は9月に1試合4本塁打、9打点のリーグ記録を樹立。シーズン10本塁打、22打点で打撃2冠に輝いた。「東京五輪を4年前から目標にしてきた。19年が大事と思い、いい成績を残すことを目標にしてきた。その結果、こういう形になってうれしい」。今年は代表に呼ばれなかったが、残したインパクトは色あせない。

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