日本、4年前を教訓に…“勝利の美酒”酔うのはまだ先

[ 2019年10月6日 06:01 ]

ラグビーW杯2019 1次リーグA組   日本38-19サモア ( 2019年10月5日    豊田ス )

<日本・サモア>後半終了間際、松島のトライに歓喜するスタンド(撮影・成瀬 徹)
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 アイルランド戦に勝利後も、ジャパンは地に足がついていた。15年W杯は南アフリカから金星を挙げた後、祝杯に酔いしれる選手がいた。その結果、中3日の2戦目、スコットランドに敗れた。原因は飲酒だけではないが、メンバーには教訓になった。前回大会を知るSH田中は、サモア戦に向けて「少しならいいが、リカバリーが遅れる」と“禁酒”の重要性を訴えていた。

 今のジャパンも失敗がなかったわけではない。昨年6月のイタリア戦後、一部の選手が深酒により、翌日のミーティングに遅れた。ジョセフHCの逆鱗(げきりん)に触れた。9月の和歌山合宿では、選手間で議論し「お酒の飲み方ルール」を策定。リーチ主将は「テストマッチの週は飲まない」と決まり事を明かした。

 実際の運用はもっと厳格なようで、昨年11月の英国遠征では試合後も飲酒を控えるなど、自粛ムードが根付いている。開幕3連勝で初の決勝トーナメント進出に王手をかけたジャパンだが、美酒に酔いしれるのは、まだまだ先のようだ。 

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