【玉ノ井親方 視点】鶴竜から初金星の大栄翔 いなしへの対応は稽古のたまもの

[ 2019年9月14日 09:30 ]

大相撲秋場所6日目 ( 2019年9月13日    両国国技館 )

金星をあげファンに囲まれる大栄翔(撮影・郡司 修)                                                                              
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 2連敗の鶴竜は泡を食っているような相撲内容だった。大栄翔を右からいなしたあとに出ていけなくて残られた。そこから突き放されると、引くような感じではないが、攻めきれなかった。5日目に朝乃山に敗れて初黒星を喫したが、鶴竜は一つ負けるとどうしても不安を抱えながら相撲を取るようなところがある。突き押しでくる相手に対しては、もう少し我慢して下から入るとかまわしを取るとかしてほしかった。

 鶴竜から初金星を奪った大栄翔は、この日の中で最高の相撲だった。巡業でも稽古をしているし、場所前もしっかり稽古をしていると聞いている。鶴竜にいなされてもついていけるのは、稽古のたまものだ。今場所は負けていてもどんどん攻める相撲を取っているのもいい。今までの努力が身についてきている。(元大関・栃東)

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2019年9月14日のニュース