B・ヒートリーさん死去…64年東京五輪男子マラソン銀 円谷を最後に抜いた男

[ 2019年8月5日 05:30 ]

64年東京五輪マラソンで円谷(右)と死闘を演じ銀メダルを獲得したヒートリーさん
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 1964年の東京五輪男子マラソンで銀メダルを獲得した英国のベイジル・ヒートリーさんが3日、一時滞在していた英国内の親族宅で死去した。85歳だった。妻ジルさんが明らかにした。死因は心不全とみられる。

 東京五輪の男子マラソンで、2番手で競技場に戻った円谷幸吉(故人)をラスト200メートル付近で抜き去って2位でゴール。最終盤での劇的なドラマは多くの日本人の記憶に残った。円谷の銅メダルは、陸上日本勢で戦後初の表彰台だった。

 晩年も円谷を「心の友」と呼んでいたヒートリーさんは、2014年に共同通信の取材に応じ、「人生の宝物」を2つ披露。五輪のメダルと、81年の来日時に円谷の家族からもらったというお礼の手紙で、そこには「友情のしるし」と書かれていた。来年の東京五輪について「蒸し暑い日になれば日本選手にもきっとチャンスがある。86歳になるけど行ってみたいね」と話していた。

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2019年8月5日のニュース