先入観捨てスクラム新ルールに対応 堀江「束になって」 ラグビー日本代表

[ 2019年7月16日 19:34 ]

15対15の攻防練習でディフェンス側でプレーするラグビー日本代表のリーチ・マイケル主将(左)
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 ラグビー日本代表のフッカー堀江翔太(33=パナソニック)が16日、宮崎合宿での午前練習後に取材に応じ、9月20日に開幕するW杯日本大会の前哨戦となるパシフィックネーションズ杯(PNC、7、8月)で、新ルールが適用されたスクラムを試行錯誤する考えを示した。

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)が今月15日に正式発表した通達によれば、レフェリーの「セット」のコールの前に、FW第1列の選手は自分の頭を相手側選手の首や肩に触れてはいけない決まりになった。フロントローの選手の安全を守ることが目的だが、現状で試合に与える影響は未知数だ。

 W杯でアシスタントレフェリーを務める久保修平氏(38)がサポートした今合宿中のスクラム練習でも、実際に頭と相手の首や肩が微妙に触れた状態で「セット」のコールがあったという。堀江は「これでも行く(セットする)んや、という感じ。(PNC初戦の)フィジー戦(27日、釜石復興)を裁く海外のレフェリーに対しても、やってみないと分からない」と指摘。個々の審判も手探り状態とみられ、「ルールでは“こうやろうな”と思わず組もうと思います。頭が当たっても(組み直しとセルフジャッジせずに)強く組めるように注意してやらないといけない」と語った。

 新ルールではフロントロー同士の間隔がこれまでよりも広くなると予想され、ヒットスピードやFW総重量の重要性が増す可能性がある。宮崎合宿でスクラムを重点的に強化してきた日本にとって、有利になるか不利になるかも未知数だが、堀江は「(8人が)束になって当たれるようにしたい」と対策を語った。

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2019年7月16日のニュース