唯一の50代・水上晃男が予選通過 飛距離差は“熟練の技”でカバー

[ 2019年7月10日 22:54 ]

今大会歳年長の52歳ながら32位で決勝ラウンド進出を決めた昨年の内閣総理大臣杯日本社会人選手権の覇者・水上晃男(JGA提供)
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 男子ゴルフの2019年度(第104回)日本アマチュア選手権は10日、三重県の伊勢カントリークラブ(7002ヤード、パー71)で第2ラウンドを行った。

 昨年の内閣総理大臣杯日本社会人選手権(スポーツニッポン新聞社主催)を制した水上晃男(52=袖ヶ浦CC)が4バーディー、3ボギーの70をマークし、通算イーブンパーの32位で予選通過を果たした。長谷川大晃(22=東北福祉大4年)、木村太一(20=日大3年)の2人が通算7アンダーで首位を併走している。
 
 通算2オーバー、56位タイまでの66人が決勝ラウンドに駒を進めた。

 参加選手の平均年齢は20・38歳。参加157人中146人が学生という学生全盛のアマチュアゴルフ界にあって社会人のしかもただ一人の50代プレーヤー、水上の踏ん張りが目を引く。

 「手前からっていうのがうまくいきました」

 名匠、井上誠一氏が設計を手掛けた伊勢カントリークラブ。奥にワナがある砲台グリーン攻略は「手前から」が鉄則。ティーショットを左に曲げた12番パー4(448ヤード)では7Wの第2打をグリーン手前の花道にレイアップし、そこから30ヤードの第3打をロフト60度を59度に改造したお気に入りのウエッジでOKに寄せてタップイン。学生との30~40ヤードの飛距離差を熟練の技で補った。

 「終盤、ドライバー(1W)が悪くなったんでね」

 9日の第1ラウンド終了後はコース近くの練習場へ出掛け、約100球を打ち込んだ。

 「打ち放題だったんでついつい。ヤバイですよ。きのうは3回もお風呂に入ってストレッチしました」

 右足ふくらはぎをはじめ疲労はいろんな箇所に出始めているが、その表情は明るい。ほぼ孫世代の若者との対戦を楽しんでいる。

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2019年7月10日のニュース