錦織16強「サーブが謎にいい」3戦連続ストレー倒でツアー400勝&ウィンブルドン20勝

[ 2019年7月7日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第6日 ( 2019年7月6日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ストレート勝ちした錦織圭(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス3回戦で第8シードの錦織圭(29=日清食品)は世界ランク71位のスティーブ・ジョンソン(29=米国)を6―4、6―3、6―2で下し、2年連続4度目の16強進出を果たした。ツアー通算400勝、ウィンブルドン20勝の節目を飾った。7日は休養日となり、2年連続2度目の8強入りを懸けた4回戦は8日に行われる。

 日本のエースに、新たな勲章が加わった。過去4戦全勝のジョンソンを1時間50分で粉砕し、ツアー通算400勝に到達。節目の勝利の感想を求められた錦織は「それはちょっとうれしいです」と控えめに語った。ウィンブルドン20勝。4度目の16強進出は杉山愛と並び日本勢最多となった。

 一気にギアを上げた。相手に先にブレークを許した0―3の第1セット第4ゲームから怒濤(どとう)の5連取。ファーストサーブの成功率は70→73→80%とセットごとに精度を増し「今日が一番良かったくらい気持ちよく打った」と振り返る。リターンもさえ、2、3セットは相手にブレークすら与えなかった。会見では「サーブが謎にいい。何でかは分からないけど」と笑う余裕を見せた。

 全仏オープンは3戦で合計9時間27分だったが、今大会はわずか5時間48分。聖地での第1週を全てストレートで切り抜けたのは自身初だ。6月の全仏オープンで負傷した右上腕部の消耗も最小限で済んだ。「体は今のところは大丈夫。いい試合、早い試合が続いているし、タイブレークがまだ1回しかない」。07年7月に初勝利を挙げた17歳は、それから12年で400回の勝利を積み上げた。「年齢も年齢でいろいろ経験してきた」。好調の錦織なら、自身初の4強以上も射程圏だ。

 ▽錦織のツアー通算400勝 ジョンソンに勝ち、ツアー通算成績を400勝186敗とした。ATP公式サイトによると、400勝到達は歴代で84番目。日本勢最多を更新中で、2位は松岡修造の145勝。歴代最多はツアー通算最多109回の優勝を誇るコナーズ(米国)で1274勝。現役の最多はフェデラー(スイス)で1218勝。

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2019年7月7日のニュース