ゴルフ界にもスイッチヒッター 初陣・高橋4アンダー 首位と2差発進

[ 2019年5月24日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第1日 ( 2019年5月23日    奈良県 KOMACC=7043ヤード、パー72 )

<関西オープン>スイッチヒッターの高橋慧は4番、右打ちでティーショット(撮影・井垣 忠夫)
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 日本ツアー史上初!?の両打ちゴルファーが上々のプロデビューだ。高橋慧(21=セゴビアGC・イン・チヨダ)が6バーディー、2ボギーの68をマーク。3本のみ左利き用クラブを投入するスイッチヒッターが首位と2打差の5位につけた。藤田寛之(49=葛城GC)、今平周吾(26=フリー)ら3人が66を出して首位発進した。

 プロデビュー戦で好発進したにもかかわらず、高橋は残念がった。理由はただ一つ。右利きなのに3本ある左打ちのクラブを使うチャンスがなかったから。第2打でピンにつけるショットを連発し6バーディーも量産したが、「左の調子が良かったので、その距離を残して打ちたかったのにチャンスがなかった」と悔やんだ。

 イップスからパターのみ利き手と違うクラブを使うプロはいても、真の左右両打ちは超異色。誕生はゴルフを始めた8歳。父・良実さん(51)が「アマチュアがまねできないプロゴルファーになれ」と両打ちを提案。猛練習で左右の差がないほどに上達した。現在は6、8番とピッチングウエッジの3本が左利き用だ。「明日から楽しみ」。予選突破が懸かる第2日こそスイッチヒッターのお披露目となるか。

 ◆高橋 慧(たかはし・けい)1998年(平10)3月2日生まれ、栃木県出身の21歳。8歳からゴルフを始め、新潟・開志学園高3年時にダンロップ・スリクソン福島オープンに出場し予選落ち。世界ジュニア、日本アマなどにも出場し、15年12月にプロ転向。昨季までツアー出場はなく、今季は下部ツアー2試合に出場。1メートル66、62キロ。

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