体操協会 宮川選手に反省文の提出求める 具志堅副会長には厳重注意 塚原夫妻は懲戒処分せず

[ 2019年3月9日 20:33 ]

 体操の宮川紗江選手(高須クリニック)が昨年、パワハラを受けたと主張した問題を検証してきた日本協会の特別調査委員会は、退任が決まっている塚原千恵子女子強化本部長や塚原光男副会長に懲戒処分まではせず、宮川選手には反省文の提出を求める報告書を9日付でまとめ、協会理事会で承認された。

 昨年問題を調査した第三者委員会はパワハラ認定しなかったが、塚原夫妻に不適切な言動があったとした。関係者への聞き取りなどを行った特別調査委はこれを追認し、倫理規定に抵触したとして夫妻の任期限りでの退任を提案。夫妻は既に退く意向を示している。

 宮川選手については決定的な証拠がない中で「選手とコーチを引き離そうとしている」などと発言し、強化本部長の信用を傷つけた疑いがあると指摘した。宮川選手は既に自主的に反省文を提出しているという。具志堅幸司副会長については昨年8月に「(当時)18歳の少女がうそをつくとは思わない」など公正さに欠く発言があったとして会長厳重注意とした。

 日本協会は再発防止などに向け、コンプライアンス(法令順守)の確立などを検討するために設置した提言事項検討委員会の報告も受け、複数の外部有識者を理事に選ぶことなども決まった。

 宮川選手は4月26日からの個人総合の全日本選手権(高崎アリーナ)での復帰を目指している。

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2019年3月9日のニュース