アドベンチャーランナーの北田氏 米国極寒256キロマラソン挑戦

[ 2018年12月29日 05:30 ]

スタート前にコースのチェックを行う北田雄夫氏
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 世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人で初走破したアドベンチャーランナーの北田雄夫氏(34)が、28〜30日に米国ウィスコンシン州の氷雪地帯で行われる「Tuscobia Winter Ultra Race(タスコビア・ウインター・ウルトラ・レース)」に初挑戦する。

 10回目の開催となる同大会は、160マイル(約256キロ)のRUN部門に34人がエントリーし、北田氏が日本人では初めて。この時期の同州の気温は平均マイナス20度にもなり、スタート・ゴール地点のライス・レイク〜折り返し地点のパーク・フォールズ間を制限時間65時間ノンストップで、雪の中を食料や寝袋、燃料などを自ら運びながら1日100キロを進むもので、完走率は33%という極寒レースだ。

 28日21時(日本時間)のスタート前に北田氏は「コースの120キロぐらいは、ほぼ真っすぐで景色の変わらない林道となっていて、寒さと眠気に加えて、精神との戦いとなりそうですね」と気合を入れた。また、極寒対策に関して北田氏は「悪天候下の凍傷を防ぐために、足元にはインナーソックス+極厚ウールソックスを、さらに寒さや汗や湿気が凍るなことどに対応できるよう予備ソックスも常備してます。加えてシューズはゴアテックスのランニングシューズ(30センチ、厚手ソックスやインソールの追加、足のむくみを想定し通常より2・5センチアップ)を海外から取り寄せました。その中に路面からの寒さを防ぐインソールを追加して使うことになりそうです。足元以外にも、手や顔、体の対策ももちろん行います」と、万全の準備を行ってレースに臨む。

 今回のレースは食料や寝袋、燃料(雪を溶かし水分確保用)をソリも使い、引きながら進むことになるが「初めてソリを使った極寒レースに苦労が多いでしょうが、一歩一歩ゴールを目指して進んでいきたい」と、北田氏は不安と期待を抱きながらレース前の心境について話している。

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