朝明 FBトゥーリング逆襲トライも2点差に泣く…

[ 2018年12月29日 08:42 ]

第98回全国高校ラグビー第2日・1回戦   八幡工14―12朝明 ( 2018年12月28日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<八幡工・朝明>後半、トライを決める朝明・トゥーリング(撮影・坂田 高浩)
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 ノーサイドの瞬間、朝明(三重)フィフティーンは膝から崩れ落ちた。2点差で逸した2大会ぶりの花園勝利。「うちにもチャンスはあった。ピンチもしのいだし勝ちたかった。でも2点差は努力の差」。保地直人監督は言葉を絞り出した。

 先制も追いつかれ、そして勝ち越された。一進一退の展開で迎えた後半27分、主将のWTB嘉田がブレークして最後はFBトゥーリングが左隅へトライ。2点差に迫った。だが、難しい角度から狙ったトゥーリングのゴールキックはわずかにそれた。「自信があったんですけれど、ちょっとずれてしまった。自分のミスが多かった」と唇をかんだ背番号15は出身のフィリピンから小学校5年生の時に来日。中学では軟式野球部に所属していたが、先生に勧められ「フィリピンでは見たこともなかった」というラグビーを高校から始めた。

 持ち味のスピードでたびたび沸かせた。卒業後は三菱自動車京都でラグビーを続ける。花園で逃した勝利を求め、これからも楕円(だえん)球とともに歩む。

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2018年12月29日のニュース