世界1位フクヒロ4強!第1ゲーム落とすもさすがの粘りで勝利

[ 2018年12月1日 05:30 ]

バドミントン全日本総合選手権 ( 駒沢体育館 )

フルセットの末に勝利した福島由紀(左)と広田彩花(撮影・小海途 良幹)
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 世界一激しいタイトル争いだ。女子ダブルスの世界ランク1位・福島由紀(25)広田彩花(24)組(岐阜トリッキーパンダース)は、準々決勝で逆転勝ち。1日の準決勝は、世界選手権金メダルで世界3位の永原和可那(22)松本麻佑(23)組(北都銀行)と激突する。リオデジャネイロ五輪金メダルで世界2位の高橋礼華(28)松友美佐紀(26)組(日本ユニシス)も、ベスト4進出。世界トップが日本一を目指して火花を散らす。

 背負うものがあるから、簡単には負けられない。全選手が憧れる世界ランク1位に君臨する“フクヒロ”が、77分の激闘を制して4強入り。福島が「自分のミスが結構あって、積極的に打てなかった」と振り返れば、広田は「意地もあるし、負けたくない気持ちが強かった」と汗を拭った。

 16、17年の全日本で完勝した世界14位の志田・松山組との一戦は大苦戦。福島がジャッジに不満を抱きイエローカードを提示されるなど波に乗れず、第1ゲームを落とした。第2ゲームを奪った後の最終第3ゲームは一進一退の攻防。何とか21―19で振り切り、広田は「勝ち切れたのは成長かな」と安どの表情を浮かべた。

 新たに背負うものがあるから、負けられなかった。再春館製薬所を退社し、5月に岐阜トリッキーパンダースに移籍。海外を転戦する日々が続き、現所属のユニホームで戦うのは今大会が初めてだった。「チームも新しくなって、新鮮な気持ち」と福島。再春館製薬所の後輩、志田・松山組の成長をコートで感じながら、世界1位の貫禄を見せた。

 1日の準決勝では世界3位で、世界選手権の決勝で敗れた永原・松本組と激突。長身ペアの“ナガマツ”を攻略する道は見えている。福島が「今日(30日)みたいな長い試合ができれば」と言えば、「前衛につかまらないように相手の高さを意識したい」と広田。持ち前の粘りと緻密な戦略で、“フクヒロ”が連覇へ進撃する。

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2018年12月1日のニュース