貴景勝 小学生時代のヤンチャ伝説 自販機をドンドン叩くと…「本当は喋ったらメチャ面白い子」

[ 2018年11月26日 16:26 ]

貴景勝の優勝横断幕を前に思い出を語る恩師の橋本浩教諭
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 大相撲九州場所で初優勝を果たした小結・貴景勝(22=千賀ノ浦部屋)の母校・仁川学院小学校は一夜明けた26日、授業開始前から祝賀ムード一色。授業開始前には校舎の玄関正面に「祝 初優勝 貴景勝関(48回生) おめでとうございます」と書かれた横断幕が掲げられ、登校する児童が見入っていた。近日中にも貴景勝が同校へ優勝報告に訪れる予定だ。

 同校はキリスト教系小学校で、この日の1時間目は講堂での「感謝月間ミサ」。大水恵一校長(40)がミサ終了後、317人の児童に「皆さんの先輩である貴景勝関が優勝しました」と報告した。貴景勝は昨年6月に在校生を前に授業。同校OBが先生役を務める「未来予想図」で、児童に「努力すれば夢は叶う」と言葉を贈ったが、自身が「優勝」の夢を叶えた。

 在学中はヤンチャだった貴景勝。2、5、6年の3年間担任を務めた橋本浩教諭(50)は今も頻繁にメールをやりとりする仲。13日目も福岡まで足を運んだ。付き合いも深く、思い出話は尽きない。「6年の時、阪急甲東園駅から“おたく(仁川学院小)の身体の大きなお子さんが、自販機を破壊した”と電話連絡が入った。すぐに貴信(たかのぶ、貴景勝の本名)と思いました。お母さんと本人と3人で謝りに行きました」。同駅のトイレにあるティッシュペーパーの自動販売機を貴景勝少年がドーンと叩くと、ティッシュが飛び出てきた。悪戯心でドンドン叩くと、ティッシュが止まらなくなり、最後は自販機を破壊してしまった。

 また、「目立ちたがり屋で、何でもクラスの中心にいた」と橋本教諭。学芸会の劇の主役にも、自ら立候補した。6年時には江戸時代のお殿様の役。90キロの身体で恰幅(かっぷく)のいい小学生お殿様は好評で「台詞覚えも早かった。リーダーシップがありました」と懐かしんだ。

 教え子の初Vを喜ぶ橋本教諭だが、不満もある。優勝インタビューを始め、会見などでは真面目な受け答えばかり。「前親方のしつけのおかげでしょう。真面目で落ち着いて。でも、本当は喋ったらメチャ面白い子。いつも皆を笑わせようとしていた。もっと本音を話したら、人気ももっと出るはずです」と太鼓判を押す。来年初場所は大関獲りの大事な場所。「ケガしなければ大関、横綱に。まだ、夢の途中です。応援し続けます」と恩師は目を細めた。

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