松鳳山 祖父に捧げる勝ち越し “はじめの一歩”のスマッシュで千代大龍の懐こじ開けた

[ 2018年11月22日 19:54 ]

大相撲九州場所12日目 ( 2018年11月22日    福岡国際センター )

 ご当所力士の平幕・松鳳山(34=二所ノ関部屋)が千代大龍に勝ち、10月に90歳で死去した祖父に勝ち越しを捧げた。

 気合が入っていた。立ち合い。まず右から張っていった。その後も激しい突き合い。相手が頭を下げると「中に入れてくれなかったので」と右下方から思い切り、張り手を突き上げる“右アッパー”。「(ボクシング漫画の)“はじめの一歩”を読んでいてよかった。(漫画に出てくる必殺技の)スマッシュですよ」と、得意げにおどけた。これで千代大龍の懐をこじ開け、もろ差しから寄り切った。

 「(祖父は)いつも応援してくれていた。絶対、勝ち越したかった」。報道陣の前で一瞬、しんみりとした表情になると「オレらしくない」と笑顔を作り直していた。

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2018年11月22日のニュース