木戸4位発進、キャディーの妹とあうんの呼吸 シード権獲る!

[ 2018年10月19日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2018年10月18日    兵庫県 マスターズGC=6528ヤード、パー72 )

マスターズGCレディース第1日 9番、キャディーを務める妹の侑来とラインを読む木戸愛(撮影・井垣 忠夫)
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 ツアー1勝の木戸愛(28=ゼンリン)が7バーディー、2ボギーの67で回り、首位から2打差の4位と好位置につけた。キャディーを務めた妹・侑来(ゆきな、25)とのコンビもかみ合って、2位発進した8月のNEC軽井沢72以来の1桁スタート。現在賞金ランクは49位だが、高額賞金大会で来季のシード権確保に意欲を見せた。賞金ランク1位のアン・ソンジュ(31=韓国)が7アンダーで首位に立った。

 姉妹にしか分からないあうんの呼吸で締めくくった。4アンダーで迎えた最終9番パー4。5Uでの第2打を右横5メートルにつけたチャンスで、木戸はキャディーを務めた妹・侑来に意見を求めた。他の2選手のラインを参考にした妹が「ちょっと切れるんじゃない?」とアドバイス。フックラインを見事に沈めてのバーディーフィニッシュに「自分で決断することが多いけど、(9番は)妹の意見を尊重して良かった」と感謝した。

 プロテスト合格を目指す妹がバッグを担ぐのは、2週前のスタンレー・レディース以来今季4度目。「いつものキャディーさんと大きくは変わらないけど、妹なのでより仲良くコミュニケーションを取れている」という。昔は姉妹げんかもあったが、最近は姉が不機嫌なときでも妹が冷静に振る舞うようになり「その辺もいいバランスが取れている」と木戸は笑う。

 父が元プロレスラー、木戸修氏とあって「タッグ戦」はお手のもの。この日は7つのバーディーを奪った。インから出て、12番から14番まで3連続バーディーで勢いがつき、後半も5番で7メートル、6番でも5メートルを沈めた。首位から2差の4位と好発進に「ショットとパッティングが良かったのがスコアにつながった。凄くいいゴルフでした」と会心の一日を振り返った。

 今季の獲得賞金は2056万6383円で賞金ランク49位。50位以内に与えられる来季へのシード権確保へ、正念場を迎えている。賞金額の高い今大会は大きな意味を持つが、「特に考えないようにしている。やるべきことをやり抜きたい気持ちが強い。集中すると焦りもなくなる」と平常心を強調する。父の得意技は、一度決まったら脱出不可能な関節技「キドクラッチ」。姉妹の固い絆も、混戦を抜け出す武器となる。

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