バド日本女子団体48年ぶり金!中国V6阻止、新「お家芸」だ

[ 2018年8月23日 05:30 ]

ジャカルタ・アジア大会第5日 ( 2018年8月22日 )

<日本・中国>バドミントン女子団体決勝で金メダルを獲得し歓喜の輪を作る松友(手前左)ら(撮影・小海途 良幹)
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 バドミントン女子団体決勝で、日本は5連覇中の中国を3―1で破り、48年ぶり3度目の金メダルを獲得した。2―1で迎えた第2ダブルスで、16年リオデジャネイロ五輪ダブルス金メダルの高橋礼・松友組(日本ユニシス)が2―0のストレート勝ち。5月国別対抗戦のユーバー杯を37年ぶり制したのに続く快挙となった。日本はこの日、競泳で4、カヌーで2、フェンシングでも1の計8個の金メダルラッシュとなった。

 試合終盤、結果的に3戦連続で出番がなかった第3シングルスの大堀が駆け足でコートサイドのベンチに戻ってきた。チャンピオンシップポイントを迎えると、奥原や山口らがプロ野球の優勝シーンのように、ベンチから乗り出すように身構える。最後は相手の返球がネットに掛かって金メダルが決定。高橋礼、松友を中心に歓喜の輪が広がった。

 「ユーバー杯もうれしかったんですけど、それよりも何倍もうれしい。やはり中国に勝って優勝するのは格段にうれしい」

 Vショットを放った高橋礼は声を弾ませる。ユーバー杯では中国が準決勝で開催国のタイに敗れ、直接対決がなかった。奥原も「中国に勝つことで、日本が一番ということを証明できる」と言うほど意識した相手。日本を指導して14年目の朴柱奉監督も「選手には中国との勝負の優勝が本当の世界一と話していた。本当に良かった」と感無量の表情だった。

 高橋礼が「みんなで勝ち取った優勝」と言ったように、選手層の厚さで成し遂げた。初戦となった準々決勝のインド戦から、第1シングルスの山口は結局3連敗。しかし世界選手権銀メダルの福島・広田組が第1ダブルスで嫌な流れを止め、続く第2シングルスの奥原が勢いを付ける。結局、ダブルスの2組は決勝まで3試合連続のストレート勝ち。奥原も「日本の強みはダブルスが絶対にポイントを取ってくれること」と絶大な信頼を寄せた。

 日本勢として41年ぶりに世界選手権を制した永原・松本組(北都銀行)は、今大会の代表にすら入れなかった。群雄割拠にして黄金時代。団体戦がない2年後の東京五輪だが、新たな「お家芸」誕生を予感させた。

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2018年8月23日のニュース