稀勢 連合稽古で上位陣と対戦回避、休場濃厚か…完全復活遠く

[ 2018年7月1日 05:30 ]

新入幕の琴恵光(手前)と稽古する稀勢の里(撮影・佐藤博之)
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 大相撲の二所ノ関一門連合稽古が30日、名古屋市天白区の二所ノ関部屋で行われ、7場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)は新入幕の琴恵光(26=佐渡ケ嶽部屋)を体格差で圧倒し、10番取って全勝だった。ただ、玉鷲、松鳳山の両小結ら幕内の上位力士とは胸を合わせずに連合稽古を終了。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けての不安は色濃くなった。稽古後は左四つの形を確かめたのかという問いに「うん、まあ」と答えた程度だった。午後からは熱田神宮奉納土俵入りがあり、約5000人の前で雲龍型を披露した後は報道陣を避けるようにして車に乗り込んだ。

 解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「この時期に琴恵光をつかまえてやるというのは、場所(の出場)を見送るんじゃないか。次の秋場所のために、着々とやっているという感じ」と休場の可能性を指摘した。芝田山親方(元横綱・大乃国)は「じっくり腰を据えて、地に足を着けてやってくれればいい」と完全復活までは時間がかかると見ていた。

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2018年7月1日のニュース